(26日、第107回全国高校野球選手権長野大会決勝 松商学園3―1佐久長聖) 松商学園は大会の最後まで一貫して小技で翻…

 (26日、第107回全国高校野球選手権長野大会決勝 松商学園3―1佐久長聖)

 松商学園は大会の最後まで一貫して小技で翻弄(ほんろう)した。0―0の六回表、失策と四球で無死満塁の好機。松宗監督はボール先行のタイミングで思い切ってサインを出し、9番久保田がスクイズを決めた。続く上位にも適時打が生まれてこの回3得点。主導権を握った。

 昨秋と今春の結果から、「打力が弱点」と監督は認める。引き換えに小技を磨き、決勝まで7試合のチーム犠打飛は31。準々決勝と準決勝もスクイズで勝ち上がった。

 左腕の加藤は決勝で積極的に内角を突き続けた。チームは大会を通して無失策、失点はわずか3。打てずとも勝てることを証明した。堅実な野球で4年ぶりに甲子園に戻る。(高億翔)