(26日、第107回全国高校野球選手権新潟大会決勝戦 新潟産大付2―3中越) 甘く内角に入ってきた直球だった。七回裏、…

 (26日、第107回全国高校野球選手権新潟大会決勝戦 新潟産大付2―3中越)

 甘く内角に入ってきた直球だった。七回裏、中越の平沢謙太(3年)は狙っていた球をたたいた。打球はぐんぐんと伸び、右翼スタンドに飛び込んだ。決勝の大舞台で飛び出したのは、高校野球生活で初めての本塁打。ダイヤモンドを回っている時から笑顔を隠せなかった。

 準決勝までは「結果が出ていなかった」と言う。1番打者を任されることもあるが、打順を落としていた。そんな中で放った甲子園をつかむ一打。試合後は冷静にこう言った。「ここで打てたことは忘れて切り替えます。甲子園では1番に戻ってチームをリードしたい」(鈴木剛志)