(第107回全国高校野球選手権新潟大会決勝 中越3―2新潟産大付) 中越が均衡を破ったのは七回。1死から7番平沢謙太が…

 (第107回全国高校野球選手権新潟大会決勝 中越3―2新潟産大付)

 中越が均衡を破ったのは七回。1死から7番平沢謙太が、右翼にソロ本塁打を放った。もともと1番を打っていたが、準決勝まで打率1割台と調子を落とし、打順が下がっていた。そんな中でも、速球を振りきり、「公式戦で初めて」というアーチをかけた。

 守りでは、制球に苦しんだ先発石山愛輝を、一回途中から左腕の遠藤快斗が救援し、6回を無失点に抑えた。精度の高いスライダーを武器に、相手を詰まらせた。今大会初のマウンドだったが、「いつでも投げることを想定していた」と度胸の強さもみせた。

 中越が総合力で、7年ぶりの夏の甲子園をたぐりよせた。(中小路徹)