早実エース・中村心大は国士舘戦で8回1失点と力投(C)産経新聞社 第107回全国高等学校野球選手権の地方大会は最終盤を迎…

早実エース・中村心大は国士舘戦で8回1失点と力投(C)産経新聞社

 第107回全国高等学校野球選手権の地方大会は最終盤を迎えている。西東京大会は7月24、25日に準々決勝が神宮球場で行われ、東海大菅生、日大三、八王子、国士舘が4強入りした。

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 OBを中心に一部高校野球ファンの間で、期待されていた組み合わせの頂上決戦は、今年も叶わなかった。

「ワンチャン決勝、早稲田対決になるかと思ったけど…」

「早稲田」とは、早大の附属校である早大学院、系属校の早実を指す。ともに25日の準々決勝に臨み、早大学院は八王子に、早実は国士舘に敗れた。

 くしくも同じ三塁ベンチで、早大学院は最大5点差を、早実は同3点差をひっくり返されるショッキングな逆転負け。「早稲田」のイニシャルと2校を引っ掛け、X上では「Wの悲劇」とも表現された。

 3季連続の甲子園出場を目指していた早実は、言わずと知れた超名門校。斎藤佑樹(元日本ハム)を擁し、全国制覇を果たした2006年夏など、春夏通算52回の出場を誇り、西東京大会8強進出は順当すぎる結果だった。

 一方の早大学院は、地方予選では過去3度のベスト4が最高成績。ただ、一昨年の4強を含め、今年で創部初の3年連続ベスト8と、近年は目覚ましい躍進ぶりだ。

 これらの背景や今回のトーナメント表の並びもあり、「早稲田ファイナル」を心待ちにする声は少なくなかった。ちなみに、2校は2010年の準決勝で激突。当時は、早大学院が57年ぶりの4強だったこと、見分けがつきにくい、ほとんど同じユニホームが交差したことで、大きな話題を集め、結果は早実が7-3で勝利した。

 強豪ひしめく西東京。甲子園への切符を懸けた決勝で「W」の2校が相まみえる日は、いつかやってくるのだろうか――。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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