◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目(26日)◇ザ・クイーンズヒルGC (福岡)◇6503yd(パー7…

渡邉彩香が首位に2打差の7位で最終日へ

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目(26日)◇ザ・クイーンズヒルGC (福岡)◇6503yd(パー72)

38.9℃を記録した前日2日目、渡邉彩香はホールアウトしてほどなく練習場へ向かった。多くの選手が宿舎に早く帰って体力の回復を図る酷暑のゲーム。夕方のドライビングレンジでクラブを振り回していたのは、31歳ただ一人だった。

初日、2日目のフェアウェイキープ成功は、それぞれ6回と4回だけ。坂詰和久コーチに指導されながら打つ「練習場(でのショットは)はめっちゃいい」にも関わらず、ティオフしたら、いきなり「フォア―!!」。8位スタートのこの日も、1番で1Wショットを大きく右に曲げ、「やっぱり、それが試合…」と練習とのギャップをいきなり思い知らされた。

だりゃ!

ガッカリなミスは持ち前のパワーでカバー。130yd残った2打目はロフト48度のウェッジでかち上げ、木々の上へ、「(風は)左から薄いアゲンスト。どんなに(球を)捕まえてもいいから、とりあえず高さと距離を出そうみたいな感じで」グリーンにのせて2パット。ハチャメチャなパーセーブに「最近、ずっとこんな感じで慣れてきました」と苦笑した。

結局この日も、フェアウェイをとらえたティショットは4回だけ。「スプーン(3W)のショットは結構良いので、(1Wも)同じように打てないかな…と思います」と遠い目をする。この乱調ぶりにして、3日間で叩いたボギーは2つだけ。「よく耐えている。小さいの(ショートゲーム)が結構良くて、グリーン周りは自信を持って打てていると思う」。初日から「67」「70」「70」とアンダーパーを並べるのもベテランらしい。

ホステスプロとして10年プレー

通算9アンダーの7位は首位と2打差。なりふり構わず優勝を狙いたいのがこの試合でもある。大東建託と契約を結んで今年で10年。「どんなに曲がろうが、どこに行こうが、『ボギーでいいや』なんて気持ちはまったくない。弱音を吐かずに根性で」と言った。「特に私は(キャリアで)良い時も、悪い時もあった。それでもずっと応援して下さることはなかなかない。選手としてはすごくうれしい」。2022年「ほけんの窓口レディース」以来3年ぶりの通算6勝目へ、狙いはとっくに定めている。(福岡県糸島市/桂川洋一)