険しい表情でマシンを見つめる角田(C)Getty Images 再開初戦の船出も厳しいものとなった。 現地時間7月25日…

険しい表情でマシンを見つめる角田(C)Getty Images

 再開初戦の船出も厳しいものとなった。

 現地時間7月25日、今季のF1第13戦となるベルギー・グランプリ(GP)のスプリント予選(SQ)が行われ、レッドブルの角田裕毅は、姉妹チームのレーシングブルズ勢を下回る12番手でSQ2敗退。さらに危険な走行によるけん責処分のペナルティーも受けてしまった。

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 実に3週間ぶりの一戦だったが、苦戦続きの角田は低迷。フロントウイングやフロントサスペンションなどを改善してアップデートしたマシンが投入されたエースのマックス・フェルスタッペンとは異なり、旧式のパッケージでの走行を余儀なくされ、タイムも伸び悩み……。見せ場のないままSQ2で敗退となった。

 SQ後には、不必要に低速で走行し、他車に危険が及びかねなかったとして、国際自動車連盟(FIA)からけん責処分も下った角田。フェルスタッペンが2番手に食い込む中、大きく差を見せつけられた感は否めない。

 本人も低調ぶりは百も承知している。SQ後にF1公式サイトのインタビューに応じた角田は、「ベストは尽くした。どのドライバーもそうだろう」と強調しつつ、「正直言って、まだ走るのに苦労している。また0.06秒で(SQ3進出を)逃した」と吐露。現状への苛立ちを打ち明けるように語っている。

「きっと、あちこちで改善できるポイントを見つかると思うが、少なくとも僕自身は改善できるポイントが分かっている。だけど、今日みたいな僅差でQ3を逃すというのは異常にイライラするね」

 もっとも、海外メディアの評価はポジティブだ。米メディア『The Athletic』は、フェルスタッペンとのマシン性能に差が生じている“不平”をふまえ、「この状態でもなお、ユウキ・ツノダが、真剣に話している姿には拍手喝采を送らざるを得ない」と慮った。

 今日26日に行われる公式予選も旧式パッケージで臨む角田。明らかなハンデを抱えた中で、25歳の日本人ドライバーは、爪痕を残せるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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