(25日、第107回全国高校野球選手権茨城大会準決勝、常総学院2―4藤代) 春の県大会準決勝で常総学院に敗れた藤代が雪…

 (25日、第107回全国高校野球選手権茨城大会準決勝、常総学院2―4藤代)

 春の県大会準決勝で常総学院に敗れた藤代が雪辱した。中心はそのときの敗戦投手、斉藤駿介(3年)だ。毎回のように安打を打たれながらも、内角をえぐる直球を武器に強打の常総学院打線を失点2に抑えた。

 「一回一回苦しくて。そのたびに監督の指示を思い出しながら粘り強く投げることができた」

 勝負どころは七回。1死一塁で大会屈指の好打者・浜崎伶央(3年)を迎えた。3点リードしているとはいえ、ここで打たれれば流れをもっていかれる。斉藤は「力むと抜けちゃうので、力を抜いてインコースをつこうと」。直球を内角にズバッと決めて、見逃し三振に切ってとって流れを渡さなかった。

 菊地一郎監督は「継投も考えていたが、最後までいきなさいと送り出した。勇気をもって打者の内角をついてくれた。100点満点です」。(斉藤勝寿)