第107回全国高校野球選手権和歌山大会(県高野連、朝日新聞社主催)は、26日に準決勝の2試合が紀三井寺公園野球場である…

 第107回全国高校野球選手権和歌山大会(県高野連、朝日新聞社主催)は、26日に準決勝の2試合が紀三井寺公園野球場である。4強のこれまでの戦いぶりや試合の見どころを紹介する。(白木琢歩)

 第1試合はノーシードから勝ち上がった田辺と、春の県大会で準優勝の星林が対戦する。

 田辺はチーム打率が2割9分4厘と4強の中では最も低いが、四死球38は飛び抜けて多い。好機に強い鳥山凌佑、尾崎大晟両選手に加え、4番の前田海翔選手にも当たりが戻ってきている。

 星林のエースで右腕の則藤瑞起投手は最速145キロで、3試合に登板して防御率1.80。不動の4番打者・西山稜賀選手は打率5割3分8厘、4打点といずれもチームの中で最も高い。(白木琢歩)

 第2試合は今春の選抜大会で準優勝した智弁和歌山と、ノーシードの那賀がぶつかる。

 智弁和歌山の打線は中軸の福元聖矢選手、荒井優聖選手の打率がともに7割超。準々決勝では渡辺颯人、宮口龍斗両投手の継投で選抜大会に出た市和歌山を零封するなど投手陣は安定している。

 那賀の2年生、北村尚大投手は3試合に登板して奪三振17。準々決勝は湯川凌典ら別の3投手が登板し、体力を温存できた。チーム打率は3割を超え、盗塁19と足を絡めた攻撃も得意とする。