石井は31試合連続無失点中と安定したパファーマンスを誇る(C)産経新聞社 リーグ首位の阪神は26日から始まる後半戦、本拠…

石井は31試合連続無失点中と安定したパファーマンスを誇る(C)産経新聞社

 リーグ首位の阪神は26日から始まる後半戦、本拠地甲子園に2位のDeNAを迎えて戦う。

 後半戦開幕の先陣を切るのは才木浩人。相手先発は難敵、左腕のアンソニー・ケイとあって、どんな投げ合いとなるかも注目を集めそうだ。

【動画】この快投を見よ!防御率0点台の石井の圧巻ピッチングシーン

 またここまで貯金「18」、2位に9・5ゲーム差と圧巻のパフォーマンスを残したチームでも、特に強みとされたのは鉄壁の救援陣の働きにもある。

 ハイレベルなラインアップの中でも、異彩を放っているのはプロ5年目右腕の石井大智だ。

 今季はここまで34試合に登板し、25ホールド、3セーブ、防御率0.26、31試合連続無失点中とまさに異次元投球を続けている。

 150キロ超の剛速球はわかっていても打てないと評判。ただ、今季はシーズン途中に、頭部死球のアクシデントで離脱した期間もあり、心配された。

 実際に石井の離脱期間中は、救援陣がスクランブル態勢を強いられたとあって、存在の重みが痛感された。

 石井の快投をめぐってはファンの間からも「マジでバケモノ」「復帰してからも元気そうで良かった」「中継ぎでMVPを狙ってほしい」など、中継ぎでは2011年に年間MVPを受賞した浅尾拓也氏(現中日1軍投手コーチ)以来となる、快挙を狙ってほしいなど、気の早い声も上がり始めた。

 当時の浅尾氏は常勝軍団時代の中日を支えるリリーバーとして活躍、MVPを獲得した年は79試合に登板、7勝2敗、10セーブ、45ホールド、防御率0・41の成績でリーグ連覇に貢献した。

 チームの救援陣ではほかにも守護神の岩崎優、湯浅京己、ニック・ネルソン、木下里都、左腕では及川雅貴、桐敷拓馬、岩貞祐太など他球団垂涎のラインアップとなっている。

 さらにここに、グラント・ハートウィグ(前メッツ3A)、過去にも在籍していたラファエル・ドリス(四国アイランドリーグ高知)と2人の救援投手を補強。

 まさに万全の態勢を整えて、勝負の後半戦に臨む。交流戦明けは11連勝と破竹の勢いで勝ち星を積み重ね、話題を集めた。選手のコンディションを整えて、チームを前に進めていく藤川監督がどのような形で選手の背中を押していくのか。引き続き、注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】他球団を恐れさせる「虎のドクターK」圧巻の1.37 外国人選手の前半戦を総チェック【セ・リーグ編】

【関連記事】【プロ野球前半戦通信簿/セ・リーグ編】首位独走の藤川阪神は“穴なし”で最高評価 気になる他5球団へのジャッジは?

【関連記事】食事会場でも「見てる」 阪神の歴史的強さを支える捕手・坂本誠志郎が“最強投手陣”から愛される理由「坂本は配球の天才」