ダルビッシュは自身のピッチング内容に反省の言葉を口にした(C)Getty Images ベテラン右腕が苦境に喘いでいる。…

ダルビッシュは自身のピッチング内容に反省の言葉を口にした(C)Getty Images

 ベテラン右腕が苦境に喘いでいる。パドレスのダルビッシュ有が現地時間7月25日のカージナルス戦で先発、今季ワーストとなる8失点を喫し、3敗目が記録された。これまで4度の登板で最短となる3回1/3で降板。連打から失点するなど、多くの課題が残る結果となり、低調なパフォーマンスに対し、米国内ではシビアな反応も上がっているようだ。

【動画】ダルビッシュが2本の3ランを被弾したシーン 「彼らしくない投球だった」と心配の声

 初回に1点を失い迎えた2回のマウンド、二死、一塁の場面でカージナルス9番ビクター・スコットを四球で出塁させると、続く1番ブレンダン・ドノバンに変化球をライトスタンドに運ばれてしまう。さらに、2本の安打を打たれた後、4番ウィルソン・コントレラスに3点本塁打を浴び、この回で6失点。4回にも四球と安打で追加点を奪われ、交代が告げられている。

 この試合を終えた時点でダルビッシュの防御率は9点台にまで悪化。右肘の故障から復帰し、後半戦を戦う上で先発陣の柱としての期待も寄せられている中、結果が残せないマウンドが続いている

 背番号11のこの日の投球は現地メディア『CLUTCHPOINTS』でも報じられており、パフォーマンスを振り返るとともに、パドレスファンの反応なども伝えている。

 同メディアは、「ダルビッシュはすでに38歳であり、かつてのような投球ができなくなるのも驚きではない」などと評しながら、「ただ、ポストシーズン争いの真っただ中にいるパドレスにとって、先発投手がこのような無残な投球をしていては勝ち続けることはできない。パドレス打線は健闘して試合を競ったものの、このチームに求められる基準はもっと高いはずだ」と苦言を並べた。

 さらに、「これまでの実績からすれば成績が上向く可能性も期待されるが、ケガと年齢を考えると、かつての姿には戻れない可能性もある」などと指摘。また、「パドレスファンの間に深刻な不安が広がっている」と綴りながら、SNS上においてダルビッシュに対する、「彼らしくない投球だった」「3回で8失点なんて、普段のユウじゃない」「昨年から今季にかけての長期離脱を見ると、残念だけど引退が近づいているのかな」などの投稿を紹介している。

 またも日米通算204勝目がお預けとなったダルビッシュ。コンディションを不安視する声もある中で、次回登板こそ復調したマウンド姿はみられるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】サヨナラ敗北を招いた大谷翔平への申告敬遠は過ち? 決断した敵将が明かした“苦悩”「あの局面で『正解』があったのか…」

【関連記事】ド軍32歳は「職を失う可能性が高い」トレード期限までに放出か “代替候補”に4人の名前「市場には良い外野手がいる」

【関連記事】ド軍、トレード戦線で獲得浮上 ツインズ27歳、最速168キロ剛腕ストッパーの存在を米記者が指摘「オオタニの全盛期を無駄にする時間はない」