(25日、第107回全国高校野球選手権福岡大会準決勝 九州国際大付5-2東筑紫学園) 2―5で迎えた八回の攻撃。東筑紫…

 (25日、第107回全国高校野球選手権福岡大会準決勝 九州国際大付5-2東筑紫学園)

 2―5で迎えた八回の攻撃。東筑紫学園の3番打者、九木田禅選手(3年)は「塁に出ないことには始まらない」と、先頭打者として打席に立った。ファールで2球粘った後の6球目。狙っていた直球を思い切り振ったが、バットは空を切った。三振。好機をつくることができず、伏し目がちにベンチへ戻った。

 ミート力に秀でた左の巧打者。古賀敬悟監督が「突出した選手のいないじゃがいも集団」と評するチームの中で、北筑との準々決勝では打席に立った5回全てで出塁するなど勝負強さを発揮。チームの21年ぶりの4強進出に貢献した。

 チームを明るくする笑顔も持ち味だ。「みんなが慌てるところでは、1年の頃から試合に出ている自分が声を出すと決めている」。終盤の八回、失策で走者が出てしまっても一塁から「落ち着こう」と笑顔で声かけをした。

 ただ、この日は2年ぶりの優勝を目指す九州国際大付の投手陣を最後まで打ち崩せず、試合の流れを引き戻せなかった。3回戦から全試合に登板してきたエースの津田楓人投手(3年)はこの日も強打を誇る相手打線に対し、粘り強い投球を見せ、9回5失点で完投。九木田選手は「打てなくて申し訳なかった」と肩を落とした。

 それでも古賀監督は「九木田は頼もしかった。最後まで自分のスイングをしてくれてよかった」。チームは初の決勝進出はならなかったが、「3年生たちが一生懸命応援されるチームになろうと頑張り、やりきってくれたと思う」とねぎらった。(山本達洋)