第60回関屋記念(27日/GIII、新潟芝1600m)には、ルメール騎手と初コンビのボンドガール、短期免許で来日中のキング騎手騎乗のカナテープ、戸崎騎手とももに新潟大賞典大敗から巻き返しを図るレガーロデルシエロなどが出走予定。
本記事では、出走各馬の追い切りを診断し、高評価の有力馬や穴馬、軽視したい人気馬をピックアップ。ここでは「ニシノスーベニア」を取り上げる。
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■ニシノスーベニア
前走が骨折明けで約7カ月半ぶりの実戦となった同馬だが、ダートの欅Sで14着大敗。とはいえ最後は無理せず、まずは脚元の様子を見ながらレース勘を取り戻すような競馬に終始していた。
夏開催の新潟と言えば超高速状態であるケースが多いだけに、パワー寄りのタイプに属する同馬に絶大な信頼を置くというわけにはいかないかもしれないが、仮に今回の決着時計が1分32秒半ば程度で収まるようならば、アッと言わせるシーンがあっても全く不思議ではない。
というのも3勝クラスを勝ち上がった時は2着以下に4馬身をつける大楽勝、3走前のエプソムCも骨っぽいメンバーが集まる中で正攻法での2着なのだから堂々たる内容だ。フルに力を発揮できさえすれば、GIIIのハンデ戦程度のカテゴリーで足りない方が不自然である。
同馬は何度も骨折をしているように非健康型。弱点である脚元を気にするあまり満足に仕上げられないなんてことが日常茶飯事的に繰り返されてきていた。しかし今回の追い切りは安心して見ていられるほどであった。1週前はバキバキに攻めてWコースで5F65秒フラットの猛調教を敢行。脚元がパンとして、力をフルに発揮できる状況だ。さらにスイッチも入り迫力満点の動きを披露していた。デキは万全で、一発を秘める。
総合評価「S」
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