ベルギーGPでの再起を狙う角田(C)Getty Images 大規模なチーム改革後、初のレースをいかに終えられるか。心機…

ベルギーGPでの再起を狙う角田(C)Getty Images
大規模なチーム改革後、初のレースをいかに終えられるか。心機一転を図る角田裕毅(レッドブル)のパフォーマンスに関心が高まっている。
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今季のF1もいよいよ後半戦に突入。現地時間7月25日からはベルギーGPが開催される。注目を集めるのは、現地時間7月9日に2005年から陣頭指揮を執ってきたクリスチャン・ホーナー氏を電撃解雇したレッドブルだ。
コンストラクターズランキングでトップのマクラーレンから288ポイント差の4位と大きく後退するレッドブル。歴史的な不振の責任を名物代表に取らせる形となったチームは、姉妹チームのレーシングブルズからローラン・メキース氏を招聘。新たな方針に舵を切った。
抜本的な見直しが図られた中で気になるのは、角田に対する扱いだ。1第3戦となる日本GPからレッドブル入りを果たした25歳だが、ここまで昇格後10戦中で入賞はわずか3回……。獲得ポイントも「7」という低調な結果に終始している。
角田の極端な不振は、レッドブルの扱い方に問題があるという声は尽きない。というのも、チームは絶対的なエースであるマックス・フェルスタッペンを重宝。事あるごとにマシンのセットアップも優先的に実行してきた。
では、ホーナー氏の解任、ひいては“恩師”であるメキース氏の招聘によって、角田の扱い方は変わるのか。現地時間7月24日にF1公式会見に登場した本人は、依然として扱いが変わらないことを示唆した。
「今回は同じパッケージでいくことになった。残念で、理想的ではないけど、仕方ない。チームは新しいパッケージをできるだけ早く投入しようと一生懸命に取り組んでくれている。特にこういう接戦の中では、それがあるとありがたいけど、チームも重要性は理解してくれている」
もっとも、周囲の期待値は高い。モータースポーツジャーナリストのアンドリュー・ファン=レーウェン氏はポッドキャスト番組『Full Credit To The Noise』に出演した際に、メキース氏の代表就任が、角田に対する風向きの変化に繋がるという見方を示した。
「彼(メキース氏)はレッドブルとレーシングブルズのシステムを経てきた選手たちを今後も起用し続けたいと考えているだろうし、今シーズン、ツノダがマックス・フェルスタッペンに匹敵していないからといって、必ずしも彼(角田)を切り捨てるわけではないだろうという説もある」
さらにファン=レーウェン氏は、「来シーズンもF1グリッドに並ぶ可能性はかなり高いと思う」とも指摘。角田が高い競争力を維持するだけのポテンシャルを秘めていると期待を寄せている。
ふたたび自信を掴み取るためにもベルギーGPでは、やはり結果を出したいところ。そんな重圧も増す状況で角田が再開初戦でいかなる走りを見せるかは、興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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