阿部監督がいかに勝利を手繰り寄せる采配を示せるか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext いよいよ26日か…

阿部監督がいかに勝利を手繰り寄せる采配を示せるか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 いよいよ26日からリーグ戦が再開する。3位の巨人は広島と相手本拠地で2連戦を戦う。

 首位阪神とは10ゲーム差、前半戦最終のカードでは力の差も見せつけられるシーンもあるなど、厳しい戦いを強いられた。

【誤算】なぜ優勝予想の巨人は阪神と10ゲームの差をつけられたのか…高木の見解を語ります【プロ野球ニュース】

 それでもチームでは開幕投手を務めた戸郷翔征がまもなく合流、離脱中の岡本和真もバッティング練習間近など、少しずつ明るい兆しも見え始めた。

 残り50試合、勝利を手繰り寄せるためにはどう戦うべきか。球界内からも考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は24日に自身のYouTubeチャンネルに「【誤算】なぜ優勝予想の巨人は阪神と10ゲームの差をつけられたのか…高木の見解を語ります【プロ野球ニュース】」と題した動画を更新。常勝軍団の前半戦の誤算、またこれから始まる後半戦に向けて、自身の見解を語っている。
 
 まず前半戦の戦いにおいては「岡本がいなくなってから完全におかしくなった」と主砲、岡本の離脱が大きなダメージを与えたとした。

 一方でチーム失速には岡本だけの問題でもないとした。

 「岡本が揃わないといけないけど、ほかにそろわないといけない役者はたくさんいるな」として、外野布陣においても当初開幕予想に入っていた、エリエ・ヘルナンデス、トレイ・キャベッジの不振も響いたとした。

 現在は2年目外野手の佐々木俊輔も堅調な働きを見せているが、「単打だけじゃなく、長打」と長打力も持ち合わせるとさらに出場機会も増えていくとした。

 捕手ポジションにおいても「あとキャッチャーの問題もあるな 甲斐が意外と刺せないな、盗塁」とコメント。ソフトバンクからFA移籍してきた甲斐拓也が走られていることも指摘。「岸田のバッティングがいいよね」とここまで2本塁打、打率・287の岸田の存在感が目立ってきたとした。

 また大事な4番に関しては「4番は丸でいいと思うんだよ」と高木氏。前半戦最終の阪神戦でもホームランを放ったベテランに託し、一時4番を任された若手の増田陸に関しては5番や6番など、精神的負担を減らすことも考えたほうがいいとした。

 そして投手陣においては、まずファーム調整が続く田中将大に関しては「忘れたほうがいいと思うよ」とコメント。続けて「何もなくここまで過ごしてきて1勝しかできてないし、いい情報もないし」としながら、それであれば、ほかの投手に目を向けたほうがいいとした。

 また、リーグ再開後2カード目の30日の中日戦に先発すると見られる戸郷翔征に関して「キーはずっと持ってるよ」として、今季は2度の登録抹消と苦しんでいるエースが、チーム浮上のキーマンになるとした。

 「彼がどういうピッチングを見せるかによって、チームは立て直るのか、より傾くのか そういう存在だからね エースって」とコメント。今季2勝6敗と苦しむ背番号20が力強く復活を示せれば、チームも乗っていくという見方を示した。

 首位阪神との10ゲーム差を追うのは容易ではない。とにかく全員で力を合わせて反撃ムードを高められるか。今後の戦いぶりも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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