<2025年全国高校野球選手権岐阜大会:関商工9-1高山西>◇24日◇準々決勝◇ぎふしん長良川球場「考えて行動する」こと…

<2025年全国高校野球選手権岐阜大会:関商工9-1高山西>◇24日◇準々決勝◇ぎふしん長良川球場

「考えて行動する」ことをモットーとして掲げている関商工。選手主体の機動力野球が、行動力を育んでいくと考えている江崎大輔監督は、「選手の自主性に任せるようにしています。だから、サインもあまり出しません」という。今の時代の生徒たちの気質にもあった令和の野球を展開していこうとしている。この大会に入って、それがいい形で作用しているようだ。

 この試合の初回は、それがものの見事に反映されていた。

 先頭の尾方 煌士郎主将(3年)が中前打すると、バントで進め、鈴木 悠人選手のタイムリー打で早々に先制。その後も積極的に攻めて、この回5安打3盗塁で4点を奪った。これで、関商工としてはかなり優位に試合を進められる形となった。

 関商工の先発は背番号19の左腕小川 輝也投手(2年)だが、この大会は軸になって投げている。主将でもある尾方捕手を含めて3年生からの信頼も高い。そして、その期待にも応えて5イニングをしっかりと1失点で投げ切った。

 また、エースナンバーの兜森 健心投手(3年)は、6回、7回を危なげなく3人ずつで投げ切って、安定感を示した。

 前任の岐阜各務野から異動して、就任5年目となる関商工の江崎監督。ここへきて、今年のチームは自身の意図していく形に近くなってきていると、十分に手ごたえを感じている様子だ。

 関商工は、ラグビー部が強豪として知られており、全国大会の常連でもある。そうした環境の中で、野球部も14年前の第93回大会に甲子園出場を果たしている。今年のチームは、ノーシードながらもベスト4まで進出し、その時以来の優勝もあるか…という雰囲気を感じさせるチームとなっている。

 髙山西は、「飛騨から甲子園」というテーマを掲げて、スタンドの横断幕にも示されている。この夏は、そこへ一歩近づくベスト8進出となった。昨年末に就任した萩尾 洋行監督は、下畑 晧平投手(3年)と柳澤 侑希投手(3年)、小田 慎二郎投手(3年)というタイプの異なる投手を作り上げた。それで、ここまで勝ち上がってきたが、元気と勢いのある関商工には、機先を制せられる形になってしまい、及ばなかった。