今井はリクエストに応えて、156キロの快投を見せた(C)産経新聞社 西武の若きエース、今井達也が真夏の祭典、球宴を大いに…

今井はリクエストに応えて、156キロの快投を見せた(C)産経新聞社

 西武の若きエース、今井達也が真夏の祭典、球宴を大いに盛り上げた。

 7月24日に行われた「マイナビオールスターゲーム2025」第2戦(横浜)に全パの先発としてマウンドに上がった今井は中継のテレビ朝日系列の放送で実施され、初の試みとなったリアルタイムマイクを装着しながらの投球となった。

【動画】今井は9回も圧巻の3者連続三振締め!球団新の17奪三振を記録した

 まず、初回二死の場面。佐藤輝明(阪神)をカウント1―2と追い込むと、解説席の西武レジェンドOB、松坂大輔氏に「松坂さん、真っすぐとスライダーどっちがいいですか?」と今井が逆質問。

 松坂氏もとまどいながらも「えーー、真っすぐでお願いします!」とリクエストすると、力強いかけ声と共に渾身の156キロをいきなり投げ込んだ。

 これには同じく中継カメラを着け、プレーを見守った同級生の牧秀悟(DeNA)も「はやっ!!」と驚きの声をあげるほど。

 リクエストを受け、すぐさま剛速球を投げ込む、"異次元投球"にはXなど含め、SNSも大盛り上がり。「待って、待って。いきなりの156キロって出るものなの?」「やはり、バケモノだな」「マジで選手マイク最高だから、来年もやって欲しい」「今井さんはピッチングマシン」「リアル野球盤すぎる」と反響が広がった。

 その後も継投の後輩、隅田知一郎の投球練習をマウンド近くで投手コーチのように仁王立ちして見守るなど、随所にユーモアあふれ、臨場感あふれるやり取りで、年に1度の球宴を野球ファンに楽しんでもらいたいという思いがにじんだ。

 一方で陰の気配りも「泣ける」と評判だ。

 登場曲は作新学院高時代の同級生で、現在は右上腕部神経障害のため、離脱。球宴も出場辞退となったDeNA守護神、入江大生の登場曲、WANDSの「世界中の誰よりきっと」を使用。ともに切磋琢磨して、プロの世界で道を切り開いてきた同級生にエールの思いを込めた。

 この優しさにもSNSは反応。Xのトレンドに上がるとともに「今井くん、ありがとう!」「オールスターのハマスタで聞けるなんて」「えんえん泣いた」「西武ファンとして誇りに思う」「入江も頑張れ!」と感動の輪が広がった。

 2年連続の開幕投手を務めた今井はここまで15試合に先発、1完封を含む6勝(3敗)、防御率1.62の成績を残す。

 後半戦では西武はリーグ4位からの追う立場となり、エースの力が欠かせない。再び戻る戦いの舞台での快投も期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】【球宴HRダービー】DeNA牧秀悟が初優勝 日本ハム勢を3連破 決勝で清宮幸太郎を下し賞金100万円ゲット

【関連記事】【球宴】中日34歳左腕のガックリに「謎の既視感」 ロッカールームでの姿が元同僚と激似で「センス最高」

【関連記事】【プロ野球前半戦通信簿/パ・リーグ編】首位快走の新庄ハムは文句なしの最高評価 逆転Vの可能性を秘めるソフトバンク、オリックスをどう見る?