ベテランプレーヤーの矜持~彼らが「現役」にこだわるワケ(2025年版)第5回:家長昭博(川崎フロンターレ)/前編写真提供…

ベテランプレーヤーの矜持
~彼らが「現役」にこだわるワケ(2025年版)
第5回:家長昭博(川崎フロンターレ)/前編



写真提供:川崎フロンターレ

"家長昭博"という名前を聞いて、何を連想するだろうか。

 他とは一線を画した圧倒的な技術か。左足から繰り出される芸術的なパスやシュートか。若い頃から「天才」と称されてきた才能か。

 ガンバ大阪時代の鮮烈なJリーグデビューを、脳裏に焼きつけている人もいるかもしれない。近年なら、2017年に始まる川崎フロンターレの"タイトル"の歴史を支えてきた姿や、2018年に初めてJリーグMVPに輝いた姿を記憶に留めている人もいることだろう。

 ともに戦ったことのあるチームメイトの多くが、リスペクトを込めて「変態」だと褒め称えるそのプレーは、いつだって奇想天外。今も唯一無二の驚きを与え続けている。

 そうして目に映る彼も"家長昭博"であることに違いはないが、いつも彼には「それだけではない何か」がつきまとう。才能だけでは生き残れないこの世界で、彼を20年以上もの間、プロサッカー選手として輝かせてきた得体の知れない何か――。

 それを知りたくて、彼のもとを訪ねた。

         

家長昭博(いえなが・あきひろ)
1986年6月13日生まれ。京都府出身。ガンバ大阪のアカデミーで育ち、高校2年生の時にトップチームへ昇格。翌2004年、J1デビュー。以降、若き天才プレーヤーとして脚光を浴びるが、レギュラーに定着するまでには至らず、2008年から大分トリニータ、2010年からはセレッソ大阪へ期限付き移籍。そして2011年、マジョルカ(スペイン)へ完全移籍。その後、2012年に蔚山現代(韓国)、古巣のガンバに期限付き移籍。2013年夏にマジョルカに復帰したあと、2014年に大宮アルディージャに完全移籍。2017年には川崎フロンターレへ完全移籍し、以降チームの主力として数々のタイトル奪取に貢献する。2018年にはJリーグのMVPを受賞。