来春WBCの正三塁手争いが予想される村上(左)と佐藤輝(C)Getty Images WBCでの侍の正三塁手はムラカミか…

来春WBCの正三塁手争いが予想される村上(左)と佐藤輝(C)Getty Images

 WBCでの侍の正三塁手はムラカミか、サトウか——。

 米ポッドキャスト番組『WBC Centra』の司会を務めるショーン・スプレッドリング記者が、現地時間7月23日に自身のSNSを更新。来年3月開催の第6回WBCにおける侍ジャパンの代表メンバーを予想した。

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 日本が3大会ぶりに世界一に返り咲いた前回を現地取材していたスプレッドリング記者は「私にとっての2026年WBCの日本のドリームチーム」として、30選手を挙げている。

 注目は顔写真付きで紹介しているレギュラー陣の予想だ。同記者は、先発ローテの1番手をドジャース・山本由伸と位置づけ、指名打者の同・大谷翔平を含めた9人の野手を、以下のようにピックアップしている。

 捕手 坂倉将吾(広島)
 一塁 岡本和真(巨人)
 二塁 牧秀悟(DeNA)
 三塁 佐藤輝明(阪神)
 遊撃 紅林弘太郎(オリックス)
 左翼 近藤健介(ソフトバンク)
 中堅 ラーズ・ヌートバー(カーディナルス)
 右翼 鈴木誠也(カブス)
 DH 大谷翔平(ドジャース)

 返信欄には海外ファンからの書き込みが並ぶ中、前回大会は正三塁手だったヤクルト・村上宗隆の名前がないことに、「ムラカミはどうした?」と異議を唱えるコメントが相次いだ。スプレッドリング記者は村上の名前を、自身の予想スタメンの下に記し、代打要員として考えているようだ。

 同記者は佐藤輝を三塁のレギュラーとしている理由を、ファンへのレスポンスとして、こう記している。

「サトウは今シーズン、日本で最も優れた打者であり、確固たる差をつけています。大会が8か月後に迫っていることを考えると、最近の調子は間違いなく考慮すべきです」
「佐藤が何をしているかについてもっと話すべきだ。彼はNPBで唯一のOPS+200(リーグ平均の2倍の打撃力)の選手だ。他の日本人選手で150を超える者はいない。彼はWBCを前に、キャリア最高の年を迎えています」

 村上についてはどうか。

「残念ながら村上は2022年の形に戻れていない。全くダメなわけではないが、佐藤よりレギュラーに値すると、井端監督を納得させるには、後半戦の活躍が必要です」

 村上は言わずと知れた2022年のセ・リーグ三冠王。翌年のWBCでは不振に苦しんだが、米国開催だった準決勝のメキシコ戦では逆転サヨナラ打、決勝の米国戦では特大ホームランを放つ活躍を見せた。現地の野球ファンには、ポジティブな印象が強く残っているようで、“スタメン落ち”に納得してない様子だ。

 ただ、今季については、スプレッドリング記者が指摘したように、両選手は対照的な歩みとなっている。佐藤輝は前半戦で両リーグ最多の25本塁打を記録。三冠王の可能性も十分にある活躍ぶりだ。

 一方の村上は、上半身のコンディション不良で出遅れ、4月17日の1試合に出場したのみ。また、今オフにポスティングスステムでのMLB挑戦が濃厚とされており、来春の動向が不透明な部分もある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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