第107回全国高校野球選手権島根大会(島根県高校野球連盟、県教育委員会、朝日新聞社主催)は25日、松江市営野球場で決勝…
第107回全国高校野球選手権島根大会(島根県高校野球連盟、県教育委員会、朝日新聞社主催)は25日、松江市営野球場で決勝があり、松江南と開星が対戦する。松江南は初の決勝進出。開星は勝てば8年ぶり11回目の夏の甲子園出場になる。(堀田浩一)
松江南は今大会、接戦をものにして勝ち上がってきた。初戦の2回戦で、松江西・江津・浜田水産の連合チームに4―3でサヨナラ勝ち。3回戦で第4シードの三刀屋に2―1、準々決勝で飯南に7―6と、いずれも1点差で勝利した。準決勝では第1シードの矢上を破って勝ち上がってきた強豪の益田東を4―1で下した。
躍進の鍵は守りの堅さだ。1日2時間ほどの練習のほとんどを守備に充ててきた結果、4試合で計2失策。準々決勝を除く3試合は無失策だ。
チーム打率は2割5分と高くはないが、堀尾颯汰選手(2年)と水蒼一選手(3年)の3、4番が好機に強い。準々決勝では堀尾選手が、準決勝では水選手がそれぞれ本塁打を放った。
投手陣は右腕・竹辺晴投手(2年)からエース右腕・梶谷晴樹投手(3年)への継投が軸。竹辺投手は変化球を織りまぜ、テンポ良く投げる技巧派、梶谷投手は相手打者に向かっていく気迫のこもった投球が持ち味だ。
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開星は持ち前の強力打線で、初戦となった2回戦、3回戦で五回コールド勝ち。準々決勝では7安打で効率よく6点を挙げ、強豪の立正大淞南を退けた。準決勝は昨夏の覇者・大社に2―1で競り勝った。
チーム打率は4試合で3割8分8厘。3番の持田聖純選手(3年)は6割1分5厘、本塁打2本と好調。4番の松崎琉惺選手(2年)も5割3分3厘、本塁打1本で、中軸が打線を引っ張る。
走塁も積極的で盗塁は計10個。そのうち5個は4番の松崎選手が記録している。
投手陣は豊富だが、準々決勝以降は、エースの右腕・松浦愛珠投手(3年)が先発し、遊撃手の持田選手へ継投するという形で勝ち上がってきた。
松浦投手は制球力に自信があり、打たせて取るタイプ。持田選手は140キロ弱の直球と緩い変化球が武器で、抑えの切り札だ。
守りも堅く、4試合で計3失策。外野手には守備範囲が広い強肩がそろう。