■智弁和歌山・前監督 高嶋仁の目 (24日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会準々決勝 田辺7―0初芝橋本) 田辺―…
■智弁和歌山・前監督 高嶋仁の目
(24日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会準々決勝 田辺7―0初芝橋本)
田辺―初芝橋本は、相手のミスを得点につなげた田辺の試合巧者ぶりが発揮された試合でした。初芝橋本の守備の乱れや四球で出た走者をバントで確実に送ったのが大きかったと思います。
この試合もそうですが今大会、送球のミスが目立っているように感じます。監督時代、「守備は捕ることよりスローイング。100%ストライクを投げろ」と選手を指導していました。投手は三つボール球を投げられますが野手はミスが許されません。
ノックで捕球を鍛えているチームも多いと思いますが、基本は送球だと思います。キャッチボールをしっかりすることが大切です。
初芝橋本は4イニングを投げた田辺の2番手、芝田藍翔投手(1年)を打ちあぐねていました。サイドスローの変則投手ですが、こういった投手への対策もしておく必要があります。
序盤、両チームとも選手の動きが重く感じました。第1試合で「体が起きていない」からでしょうか。私は第1試合のときは、球場に入る前に1時間ほど、学校で練習してから臨んでいました。そうでなければ、初回からなかなか得点できません。(智弁和歌山・前監督)