(24日、第107回全国高校野球選手権大阪大会準々決勝 東海大大阪仰星8―0豊中) 「ありがとう!」「ナイスファイト!…
(24日、第107回全国高校野球選手権大阪大会準々決勝 東海大大阪仰星8―0豊中)
「ありがとう!」「ナイスファイト!」
昨夏の準優勝校にコールド負けでも、豊中の選手たちにスタンドから惜しみない拍手が送られた。
公立校で唯一、準々決勝を戦った。同校としては78年ぶりに進んだ8強だった。
序盤から守りに乱れが出て、リズムをつかめなかった。ここまで勝ち上がった4試合は少ない好機を確実に生かしてきた打線も、相手右腕の球威に押し込まれた。
府内有数の進学校だ。平日の練習は2時間未満で、土曜日も授業がある。限られた時間で質の高い練習を意識し、一つ一つのプレーを選手間で指摘し合った。
放課後のグラウンドは他部と一緒に使うため、早朝に打撃練習を行った。ここぞの場面で打線がつながるようになった。
この日、午前中の授業を終えた在校生や、卒業生ら約400人が応援にかけつけた。
寺井亮矢(3年)は「3番・中堅」で出場し、2安打を放った。豊中を選んだ理由は「髪形が自由だから」だ。
以前は丸刈りが決まりだったが、変わったのは寺井の入学前の2018年。大リーガーの菊池雄星や大谷翔平らを輩出した花巻東(岩手)が「脱丸刈り」を始めたことだった。
同校の佐々木洋監督が「野球界で当たり前でも、社会ではそうでないこともある」と変革した理由を当時の指導者がニュースで知り、とり入れた。
一度、現チームでも「全員で丸刈りにしよう」という声も上がったが、話し合いの結果、「周りにあわさなくてもいい」となった。「髪形と野球の強さは関係ない」と、自分たちで決めた。
試合後の寺井は「悔しいけど、やりきった。目標のベスト8まで来られて達成感があります」と、すがすがしい表情を見せた。
球場外では互いに写真を撮ったり、応援に来た保護者からねぎらいの言葉をかけられる選手たちの姿があった。
あしたから、受験勉強に切り替える。=GOSANDO南港(室田賢)