(24日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会準々決勝 社1―2神港学園) 「とにかく、普通じゃない」 社の藤原悠宇(…

 (24日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会準々決勝 社1―2神港学園)

 「とにかく、普通じゃない」

 社の藤原悠宇(ゆう)主将(3年)は、夏の甲子園に2度導いた山本巧監督をして、そう言わしめる。

 藤原主将は「自分で考えられることは全て考える」という社の野球にひかれ、入学した。1年の秋からベンチ入りし、チームを引っ張ってきた。

 練習中は一球一打に集中するだけでなく、動作の一瞬一瞬を細分化し、突き詰めて考える。球場ごとの土の柔らかさ、ベンチの硬さにまで神経をとがらせる。そんな姿に、チームの仲間たちもついてきた。

 だから最後まで冷静でいられた。1点を追う九回2死、「後ろにつなぐ」と打席に入った。プレッシャーは感じなかった。

 追い込まれた後の4球目、打球は内野手にとられた。一塁へ飛び込み、土に伏した。

 「一瞬の動作にこだわる選手が強くなる」と信じてきた3年間だった。「いくら考えても答えは出ない。でも社で野球ができて悔いはない」。晴れやかな表情で語った。(宮坂奈津)