藤川阪神がいよいよ始まる後半戦でどんな戦いぶりを見せるのか(C)産経新聞社 セ・リーグ首位の阪神は前半戦を53勝35敗(…

藤川阪神がいよいよ始まる後半戦でどんな戦いぶりを見せるのか(C)産経新聞社
セ・リーグ首位の阪神は前半戦を53勝35敗(2分け)、貯金「18」と圧巻の強さを示した。
交流戦では一時大型連敗もあったものの、リーグ戦が再開すると破竹の11連勝を成し遂げるなど、元々の強みであった投手力に加え、選手起用に関しても柔軟な姿勢でチームを前に進めていった。
【阪神】前半戦唯一の貯金で首位ターン
︎『岡田監督の時と違う?藤川強さの秘訣とは!?』セリーグ優勝候補筆頭阪神タイガースの強さについて語る!
快進撃を続けた藤川阪神の戦いぶりについては球界内からも考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチを務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は23日に自身のYouTubeチャンネルに「【阪神】前半戦唯一の貯金で首位ターン!!『岡田監督の時と違う?藤川阪神強さの秘訣とは!?』セリーグ優勝候補筆頭阪神タイガースの強さについて語る!」と題した動画を更新。阪神の強さを支えるポイントに独自の考察を加えている。
まず阪神のオーダー関しては「6番まで決まっている 楽だよね」と固定で戦えていることも大きいとした。さらに起用法に関しては「使い方は思い切りがいいね」と表現。
岡田彰布前監督のときには先発機会の少なかった「熊谷(敬宥)とか植田(海)とか」含め、柔軟な起用が目立つとした。
前半戦では主砲、佐藤輝明をめぐっても外野、またサードに戻すなど、チームの最適解を探す起用にも注目が高まった。
ほかにも現在は左翼がチャレンジ枠となり、若手が切磋琢磨して臨んでいる。
この点に関しては開幕左翼の前川右京が不振に陥っていることも影響しているとしながら、藤川監督が「ゲーム勘のある人」なため、「次に使える人は誰なんだっていうような探し」と、チーム内の競争を高めるために行っているとした。
左翼がチャレンジ枠となったのも「前川の状態の悪さというのも一つね、あるんだけど」としながら、では誰を入れるかを考えたときに「(打線)固定の強さはありながら、そこらへんは完ぺきではないというね」と逆に、がちがちに固定ではないだけに、チャレンジする下地も生まれているとした。
またポジション別では遊撃で先の巨人戦で2打席連続弾を放った小幡竜平が存在感を示しているが、高木氏は「木浪が見れないと寂しいけどね」とコメント。
23年の日本一では恐怖の8番打者としても存在感を示した木浪聖也の力も後半戦に向けては、必要になってくるという見方も示した。
ほかにも投手陣においては、技巧派左腕、伊藤将司の復活が大きかったとした。
交流戦にチーム再合流してからは先発として6試合に登板、すべてでQS、1完封を含む4勝0敗、防御率1.03と安定したパフォーマンスが光る。
強固な先発陣の顔ぶれの中でも疲労が目立ってきた投手もいた中で、伊藤の活躍が前半戦の粘りにつながったとした。
迎える後半戦は26日から本拠地甲子園にDeNAを迎えて戦う。冴えまくったタクトそのままにゴールテープを切るか。藤川阪神のこれからの戦いぶりも注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「もう立ってる雰囲気から嫌だなと」巨人・大勢が球宴の場で思わず漏らした"本音"「何待ってるかを…」 シーズン40発ペースの阪神26歳左の大砲に戦々恐々
【関連記事】食事会場でも「見てる」 阪神の歴史的強さを支える捕手・坂本誠志郎が“最強投手陣”から愛される理由「坂本は配球の天才」
【関連記事】「ちょっと舐めていました」――阪神・湯浅京己の告白 怪腕が向き合った難病、そして感覚と球質が一致しない“不安な日々”