<2025年全国高等学校野球選手権和歌山大会:星林8-4粉河>◇23日◇準々決勝◇紀三井寺公園野球場 前半から試合を優位…
<2025年全国高等学校野球選手権和歌山大会:星林8-4粉河>◇23日◇準々決勝◇紀三井寺公園野球場
前半から試合を優位に進めた星林が粉河に勝利。27年ぶりの4強入りを果たした。
星林は1回表に相手守備の乱れに乗じて3点を先制。3回表に併殺崩れで1点を加えると、5回表には1番・上田 隼勢外野手(3年)の適時内野安打などで2点を追加して試合を優位に進める。
3試合連続で先発を任された最速145キロ右腕のエース・則藤 瑞起投手(3年)は8回を投げて、3安打4四球6奪三振で2失点(自責点0)の好投。1失点で完投した3回戦の耐久戦よりも制球は良くなかったそうだが、「キャッチャーと『力のある真っすぐで押していこう』と話していたので、それが通用したのが良かったと思います」とストレート主体の投球で粉河打線をねじ伏せた。
6点リードの最終回には中堅で出場していた主将の田中 代地外野手(3年)にマウンドを譲り、則藤は一塁へ。田中は2点を奪われたが、リードを守り切り、準優勝した今春に続く4強入りを決めた。
星林OBで就任2年目の辻 知幸監督は「自分も実感ないですよ。そんなに経っていたのかという感じです」と27年ぶりの4強入りを受け止める。その一方で、「ランナーが出てから攻め方が単調になってしまった。きっちりやることをやっていかないと、これから当たるチームは隙を見せてくれないチームが多いと思いますので、もう一回帰ってからミーティングをして詰めていきたいと思います」と気を引き締めた。
35年ぶりの甲子園出場まであと2勝。ここまで3試合で25回を投げている則藤は「ちょっと体はしんどい部分がありますけど、僕が頑張らないと試合ができないので、みんなを引っ張っていきたいです」とフル回転を誓う。春に届かなかった頂点を掴むまで負けるわけにはいかない。