第107回全国高校野球選手権岩手大会の決勝戦が24日午前10時から、きたぎんボールパークで行われる。4年ぶりの優勝をめ…

 第107回全国高校野球選手権岩手大会の決勝戦が24日午前10時から、きたぎんボールパークで行われる。4年ぶりの優勝をめざす盛岡大付と、大会初の3連覇を狙う花巻東が昨夏の決勝に続き対戦。前評判の高かった両校による決戦となった。

 春の選抜大会で全国8強入りした花巻東の強力打線を、盛岡大付の投手陣がどう抑えるかが最大の見どころとなる。両校の継投策も勝敗を左右しそうだ。

 花巻東は打率6割超の古城大翔と、5割の新田光志朗が1本塁打ずつを放つなど長打力が抜きんでている。チーム打率も4割近くと切れ目がない。5試合10盗塁と機動力も備える。夏の甲子園経験4校などに圧勝し、決勝まで進んできた。

 投手陣の軸はエース金野快。準決勝で突如崩れたのは不安だが、成長した赤間史弥や萬谷堅心ら6人を起用した陣容は分厚く、安定している。

 盛岡大付は4試合で14犠打と手堅く、粘り強さが身上。一番打者で主将、打率5割超の坂本椿(つばき)は7打点と勝負強く、中軸の松本一真は6割、田村謙和も4割超ある。

 盛岡大付のエース、雨田優海斗は右横手から投げ込むシュート気味の直球に威力、スライダーにはキレがある。昨夏決勝を完投した若林真大も準決勝で復帰、気迫のこもった投球をみせた。ここまで失策1の堅守でもり立て、ロースコアに持ち込めば勝機が広がる。(長野剛)