第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)第9日は23日、宇都宮清原球場とエイジェックスタ…
第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)第9日は23日、宇都宮清原球場とエイジェックスタジアムで準々決勝4試合があった。作新学院は幸福の科学学園を5回コールドで下し、国学院栃木は文星芸大付に競り勝った。青藍泰斗と宇都宮工も勝ち上がり、シード4校が25日にエイジェックスタジアムで予定される準決勝にのぞむ。
23日の試合結果は次のとおり。
▽準々決勝 作新学院11―1幸福の科学学園(5回コールド)、国学院栃木2―1文星芸大付、青藍泰斗3―1栃木工、宇都宮工11―4宇都宮(7回コールド)
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幸福の科学学園の4番打者エミール セラーノ・プレンサ(3年)が2安打を放ち、チーム唯一の得点を挙げた。二回は直球を振り抜いて二塁打、四回は変化球を捉えて安打とした。「みんな頑張ったし、自分もチームのために打った」。3回戦の同点ソロ本塁打、サヨナラ満塁本塁打に続く活躍だった。棚橋誠一郎監督は「エミールは彼本来の打撃をしてくれた。その前に走者がたまらず、試合の流れが少し悪かった」と悔やんだ。
エミールは今後、同じドミニカ共和国出身の留学生ユニオール エルイン・ヌニエス・ジャケス(3年)とともにプロ志望届を出す予定だという。
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(23日、第107回全国高校野球選手権栃木大会準々決勝 国学院栃木2―1文星芸大付)
春の県大会では守りの乱れから文星芸大付に敗れた国学院栃木が、夏に堅守で雪辱を果たした。先発した辺見斗磨(2年)はストライク先行の投球で八回まで被安打1に抑え、野手陣も無失策で応えた。辺見は「みんなが声をかけてくれて安心して投げることができた」と笑顔を見せた。(津布楽洋一)
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粘りの野球でノーシードから8強に進んだ栃木工が力尽きた。
得点圏に何度も走者を進めたが、青藍泰斗のエース永井竣也(3年)の前にあと一本が出なかった。日向野久男監督は「私の采配のミスもあった。選手はよくやったが、(私の采配に)もうひとつ思い切りがなかった」と振り返った。
投手陣も3人の継投でふんばった。だが、「守りから攻めへ」のリズムが生まれないまま、0対3とリードされた。
九回は厚木桂吾(3年)の二塁打などで1点を返し、食い下がる。2死走者なしで打席に立ったのは、3回戦で九回1死から逆転劇の突破口を開いた主将の山岸大惺(3年)。だがフルスイングで三振に倒れ、4強入りはならなかった。(高橋淳)