夏至を過ぎたばかりで、夕方とはいえ明るさが残る6月下旬。広島県尾道市のJR尾道駅から北へ約15キロの山あいにある同市御…

 夏至を過ぎたばかりで、夕方とはいえ明るさが残る6月下旬。広島県尾道市のJR尾道駅から北へ約15キロの山あいにある同市 御調(みつぎ)町の「やまいけ荘」で、県立御調高男子ソフトボール部の5人が打撃練習に励んでいた。部員24人のうち、同県呉市など遠方の部員は高校から約2・5キロ東のこの寮で共同生活する。

 御調町は、2005年の尾道市との合併前からソフトボールで町おこしをしてきた。専用の球場が5面あり、かつて審判の資格を持つ旧町民の人口比率は日本一とささやかれた。

 同部は01年の創設で、今年で15大会連続20回目の出場を誇る名門に成長。ただ少子化で部員減が見込まれる中、通学も不便で、今後は遠方の選手に進学先として選ばれるかが課題だった。

 この悩みを知った御調高のOBで工事クレーン会社の社長が21年、築約50年の木造2階建て住宅を提供。別のOBで全国的なドラッグストア会社の会長も…(続きを読む>>