2025年夏の第107回全国高校野球選手権大阪大会は24日、準々決勝が予定されている。 大阪2強と呼ばれる大阪桐蔭、履正…

2025年夏の第107回全国高校野球選手権大阪大会は24日、準々決勝が予定されている。

 大阪2強と呼ばれる大阪桐蔭、履正社ともに、ここまでは盤石な試合運びを見せ、快勝を続けている。大阪桐蔭にいたっては4戦すべてコールド勝ちしている。両校は4試合を戦って、まだ2失点ずつしかしていない。投打において、他を寄せ付けない戦いぶりを見せている。

 準々決勝でその大阪桐蔭に立ち向かうのは大阪偕星、履正社に挑むのは阪南大。果たして2強を苦しめ、勝利を挙げることができるか。

 大阪偕星は4試合を戦って、近大泉州に1対0、興国に2対1など、投手力を誇って勝ち上がった。その立役者はエース右腕の橋本 一輝投手(3年)。近大泉州戦で6安打完封。春8強の興国相手には5安打1失点の完投勝利を挙げた。安定感抜群の右腕相手に、大阪桐蔭打線はどう攻略するのか。

 阪南大は4回戦、5回戦と接戦をものにして30年ぶりに8強入りした。特に秋4強の近大付戦では、9回逆転サヨナラ勝ちを収めている。背番号13の代打・中嶋 海吏内野手(3年)が夏初打席でサヨナラの2点適時二塁打を放った。チームのムードは最高潮だ。大鉄時代は1971年にセンバツ準優勝、1977年夏甲子園では4強入りしたことがある古豪。1986年に現校名となったが、粘り強さの伝統は受け継がれている。

 投打にタレント軍団を誇る大阪桐蔭と履正社の実力は、これから真価が問われることになる。