全パのコーチを務めた日本ハム・新庄監督(C)産経新聞社「マイナビオールスターゲーム2025」の第1戦が7月23日、京セラ…

全パのコーチを務めた日本ハム・新庄監督(C)産経新聞社
「マイナビオールスターゲーム2025」の第1戦が7月23日、京セラドーム大阪で行われ、全パが5-1で全セに快勝。全パのコーチで参戦した日本ハム・新庄剛志監督が抜群の存在感を見せた。
【動画】サングラスを通じてスクイズのサインを出す新庄剛志コーチをチェック
まずは3回。三塁コーチャーボックスに立つと、なぜか打線が爆発。連打で無死一、二塁の得点機が生まれ、オリックス・頓宮裕真が左翼ポール直撃の3ランを放った。新庄コーチと笑顔のハイタッチを交わし、MVPを獲得した頓宮は、中継局『テレビ朝日』のインタビューで「いい思い出になりました」と満面の笑みを浮かべた。
極めつけは4回だ。この試合では『テレビ朝日』が、選手にマイクを装着するというNPBオールスター史上初の試みを実施。対象選手となったソフトバンク・周東佑京が安打の後に二盗、三盗に成功すると、新庄コーチは特注サングラスをかけた。
黒いマスクに重なるような、巨大なゴツいサングラスには、デジタル文字で「スクイズ」と表示された。ところが、打席のオリックス・若月健矢は3バントスクイズに失敗。中継では、サングラスを外して、グラウンドに突っ伏する新庄コーチの姿が抜かれた。
これで終わらない。三塁走者として残った周東に対して、「ホームスチールしなきゃダメだよ。俺がやったみたいに」と指示。日本ハム指揮官は、2004年に球宴史上初の単独本盗を決めてMVPに輝いた実績を持つ。ただ、周東のホームスチールは叶わなかった。
ハイライトは、サングラスの値段を自ら打ち明けたシーン。周東のマイクで「160万」という声が拾われ、放送席は大盛り上がり。その後に、ゲストで登場した阪神・藤川球児コーチは「ちょっと新庄監督にやられている感じがありますね…セ・リーグの対抗策?(巨人)阿部監督もどうすればいいいかなという感じでした」と苦笑いで明かしていた。
試合は終始、ペースを握った全パが勝利。自身19年ぶり、指導者として球宴初出場だった稀代のエンターテイナーは、立場が変わっても、野球を“魅せる”心に変わりはなかった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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