2025年夏の第107回全国高校野球選手権(8月5日開幕、阪神甲子園球場)の各都道府県大会は終盤戦を迎えようとしている。…

2025年夏の第107回全国高校野球選手権(8月5日開幕、阪神甲子園球場)の各都道府県大会は終盤戦を迎えようとしている。23日も18都府県で準々決勝が行われ4強が続々と決まった。

 春の大会などで好成績を収めることができず、実力校ながらこの夏はノーシードとなった高校も多かったが、その強豪たちがシードに負けじと4強以上に勝ち残っている。

 長野ではこの日準決勝が行われ、佐久長聖と松商学園が26日の決勝進出を決めたが、両校はノーシード。次々とシード校をなぎ倒して甲子園出場まであと一歩のところまでかけあがった。

 東北の岩手では花巻東が24日の決勝に進出し、シードの盛岡大付と対戦することになっている。

 関東では昌平と浦和実(ともに埼玉)、昨年夏甲子園準優勝の関東第一(東東京)がこの日4強入りを決めた。

 近畿の京都では昨年夏甲子園優勝の京都国際、京都外大西、立命館宇治と、4強中、3チームがノーシード。春季大会でコールド負けしていた智弁学園(奈良)も、この日4強入りを果たした。

 東海地区では愛工大名電(愛知)がこの日の準々決勝で勝利した。四国の香川では、ノーシードの尽誠学園がセンバツ出場のシード高松商を破って4強入りした。

 春に流した涙を無駄にしたくない。そんなナインの熱い思いがひしひしと伝わってくる。強豪ノーシード勢の「逆襲」も最終章に入ってきた。