<2025年全国高等学校野球選手権千葉大会:八千代松蔭7-4千葉黎明◇23日◇準々決勝◇千葉総合スポーツセンター野球場 …
<2025年全国高等学校野球選手権千葉大会:八千代松蔭7-4千葉黎明◇23日◇準々決勝◇千葉総合スポーツセンター野球場
センバツ出場の千葉黎明は準々決勝で八千代松蔭と対戦し、4対7の逆転負けを喫した。
6回まで4対0とリード。しかし7回表、八千代松蔭が先頭打者の四球からチャンスを作り、一気に反撃を開始し、3点を失い、そして8回表にも同点を許し、9回表には本塁打から勝ち越しを許し、さらに三塁打から2点を失い、後半だけで7失点となった。9回裏、反撃できず、初のベスト4進出、そして春夏連続出場はかなわなかった。
中野大地監督は「前半までうちらしい試合運びができていました。選手たちはこの試合にかけての準備、どのように試合に臨むのか、こちらが言うことがないぐらいしっかりしていました。これまでの試合を振り返っても、選手たちが次の状況を想定して声を出していて、我々が言う事がないほどしっかりしていました。どちらも一生懸命やった結果ですし、力の差が出てしまった試合です」と振り返った。
先発の田代 敬祐投手(3年)は7回途中まで3失点を喫し、「自分が四球からピンチを招いてしまい、改めて野球の怖さを感じる試合でした」と語り、このチームを牽引してきた山本大我主将は「センバツ甲子園で何もできずに負けてしまい、もう一度、戻るつもりで取り組んできました。この試合は相手の大応援に呑まれてしまいました。1人走者が出るだけでも、大きなピンチを感じてしまうほどでした。それに何もできませんでした」と悔やんだ。
それでも、この1年の千葉黎明は秋関東大会ベスト4、センバツ出場、春、夏ともに県大会ベスト8と、大きく躍進した年だった。中野監督は3年生たちに感謝の思いを語った。
「この1年で、千葉黎明野球部の存在感を大きく高めてくれました。選手たちはここまで野球を覚えるんだという感心させられるぐらい素晴らしい選手たちでした。特に主将の山本は私の考えをしっかりと伝えられる選手で、阿吽の呼吸ぐらい意思疎通ができていました。彼に感謝ですね」
今年の千葉黎明は緻密な守備、走塁から生み出す粘り強い試合運びが魅力なチームだった。最後は力尽きてしまったが、この夏は随所に千葉黎明らしさを発揮していた。