「世界水泳シンガポール2025」11日目が7月21日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)男子ソロフリー決勝で…

 「世界水泳シンガポール2025」11日目が7月21日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)男子ソロフリー決勝では、ジエゴ・ビラロボス(メキシコ)が映画「ジョーカー」をモチーフとしたクセ強な演技を披露。試合会場を独特な雰囲気で包みこんだ。

【映像】狂気な雰囲気バッチリ!強烈なクセ強演技

 テクニカルでは銅メダルを獲得したビラロボスだが、今大会2つ目のメダルを目指して出場したフリーでは、入場シーンから役に入り込んだ。各選手がいろいろなポーズを取りながら入ってくるが、ビラロボスはすっと隠れるような仕草を見て、さらには怪しさも感じさせる笑顔も見せた。

 演技が始まると、ピンとつま先を伸ばして足技を行う選手が多い中、あえて足首をしっかりと曲げて、つま先がキョロキョロと左右を伺うようなトリッキーな振り付け。さらに水面から顔を出した際には口に指を引っ掛けて大きく広げるような仕草まで見せた。

 解説者からは「演技が始まる前からジョーカーの狂気じみた世界観を表情豊かに演じています。とにかく顔の表情、世界観の作り込みが彼の魅力にぴったり」と絶賛。今大会2個目のメダル獲得とはならなかったが、作り出した世界観と会場を包みこんだ雰囲気は、大会No.1とも言えそうなものだった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)