【WRC世界ラリー選手権】第8戦 ラリー・エストニア (日本時間7月17日〜20日)【映像】バンパー破損も“激走”の驚愕…

【WRC世界ラリー選手権】第8戦 ラリー・エストニア (日本時間7月17日〜20日)

【映像】バンパー破損も“激走”の驚愕シーン

 WRC(世界ラリー選手権)の今季折り返し初戦となる第8戦が開催。トヨタからスポット参戦を果たした偉大な王者の息子である2世ドライバーが、WRCファンを魅了する大活躍を見せた。

 競技2日目デイ2のSS6で、オリバー・ソルベルグのアグレッシブな走行映像がクローズアップされた。その走る姿をよく見ると、ソルベルグの操るGRヤリスは左フロントバンパーを破損しており、左リアフェンダーあたりからも何かパーツが外れかかってヒラヒラしている。

 ジャンプの多いこのステージで、着地時にマシンを破損したようだが、ボディがこのような状態になりながらも激走を続けたソルベルグは、このSS6で見事2位タイムを獲得した。さらに、この日は他のSSでも絶好調で、細く険しいコースをものともせずに圧巻の走りを披露し、SS2とSS4ではなんと全ドライバー中トップタイムを叩き出し、ファンや関係者を驚かせている。

 今季はセカンドカテゴリーであるWRC2を主戦場としていたソルベルグは、スウェーデン出身の23歳。今季5戦ですでに3勝を収めてきた手腕を買われる形で、世界中のラリー関係者が関心を持つ期待の新星がトヨタのトップチームからスポット参戦を果たした格好だ。

 すでに賢明なWRCファンならお気づきのとおり、オリバーの父親は、かつてスバルで一時代を築いた偉大なる王者、ペター・ソルベルグその人である。父親譲りの激しい攻めの走りは見ていて痛快だが、はたして最終日までこのまま走り続けて、最高の結果を残すことができるのか。世界中から注目が集まる。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)