(22日、第107回全国高校野球選手権鹿児島大会準々決勝 れいめい8―1出水工・七回コールド) 0―8の劣勢が続く七回…
(22日、第107回全国高校野球選手権鹿児島大会準々決勝 れいめい8―1出水工・七回コールド)
0―8の劣勢が続く七回。出水工は1死二、三塁の好機を迎えた。代打で打席に入ったのは、海江田哩玖(りく)選手(3年)だ。
中学時代はソフトテニス部。野球未経験だったが、打者と投手の真剣勝負にあこがれ、高校では野球部に入部した。最初は練習についていけず、何度も辞めようかと思ったが、同級生が練習に付き合ってくれた。
守備はなかなか上達しなかったが、打撃は「代打の切り札」に成長。最後の夏は、3年間の頑張りを評価され、背番号「7」ももらった。今大会、1回戦で一度だけ打席に立った時は、バットを振ったのはファウル1回で、四球だった。
この日、準々決勝という最高の場面。「3年間のすべてをぶつける」。初球から積極的にバットを振った。
4球目の直球を思い切り振り抜くと、飛球はレフトへ。大きな左犠飛となり、三塁走者が生還した。この日のチーム初得点にスタンドはわいた。ベンチへ戻り、仲間とハイタッチして喜んだ。
追加点はとれず、試合はコールド負けに。それでも、「野球を続けてきて本当によかった。きょうの打席が自分の集大成」と振り返り、さっぱりした表情を見せた。(井潟克弘)