第107回全国高校野球選手権山形大会は21日、中山町のヤマリョースタジアム山形で準々決勝2試合があった。山形南は、春の…

 第107回全国高校野球選手権山形大会は21日、中山町のヤマリョースタジアム山形で準々決勝2試合があった。山形南は、春の県大会3位の東北文教大山形城北に九回で逆転勝ちし、2018年以来7年ぶりのベスト4入りを果たした。昨夏代表の鶴岡東は、春の県大会2位の山形中央を7―3で下した。22、23日は試合がなく、24日に準決勝2試合があり、酒田南―日大山形、鶴岡東―山形南が対戦する。

■鶴岡東7-3山形中央

 ◎…鶴岡東は投打がかみ合い、序盤から優位に立った。三回まで8長短打を放ち、6得点。直球に切れがある杉浦と緩急を生かす梅沢の継投で、計15の三振を奪った。山形中央は救援の小坂が粘投したが、打線が的を絞れなかった。

■山形南4-3東北文教大山形城北

 ◎…山形南が3試合連続の逆転勝ち。七回に舩山の内野安打で2点をかえすと、九回にも佐藤蓮が2死満塁で内野安打を放ち、逆転につなげた。東北文教大山形城北は六回の4連打などでたたみかけたが、復調した森谷を打ち崩せなかった。

■「信じられなかった」 九回逆転のミラクル再び

 (21日、第107回全国高校野球選手権山形大会準々決勝 山形南4―3東北文教大山形城北)

 山形南が2試合連続で九回に逆転するミラクルを見せた。

 1点を追う九回2死満塁、打席に立ったのは佐藤蓮斗(れんと)主将(3年)。七回には好機に凡退していた。

 「今度は絶対に打つ。応援する人たちの気持ちに応えたい。ストライクが来たらくらいつく」

 大声援のなか、打ち返した打球がピッチャーの横を抜け、遊撃手が飛びついてキャッチするところが見えた。「何が何でもセーフになる」。全力で走って、一塁に頭から突っ込んだ。

 内野安打になり、送球エラーが絡んで2人が生還して逆転。二塁でこぶしを突き下ろし、感情を爆発させた。

 「信じられなかった。最高の気分でした」

 昨夏は初戦でサヨナラ負け。悔しさを忘れず、今度は逆転勝ちしてやろうと練習してきた。約600人の全校応援も後押しした。

 次の相手は昨夏優勝の鶴岡東。「粘り強く戦って、再び快進撃を起こしたい」。目標の4強を達成し、次に目指すのは甲子園だ。(黒川和久)

■高校生が野菜を販売 「愛情持って育てた」

 第107回全国高校野球選手権山形大会の会場のヤマリョースタジアム山形で21日、山形県立高畠高校の生徒たちがタマネギなどの新鮮な野菜を販売した。

 県高校野球連盟主催の「産業教育マルシェ」(19~21日)の一環。マルシェには、県立上山明新館高校やボランティアサークル「nicoこえ」も参加した。

 高畠高校は、タマネギ200個、キュウリ、トマト、ナスなど、「有機農業と社会」という選択科目で栽培した野菜を並べた。

 野球部の近野裕哉(こんの・ひろや)さん(2年)は朝練の前に草むしりをするなどして育ててきた。「グラブと同じで愛情を持って接してきました。タマネギはカレーや牛丼で食べたけど、すごく甘いです」

 タマネギ4個を購入した山形市の元教員佐藤珠希(たまき)さん(59)は「新鮮でいいですね。肉じゃが、カレー、オムレツで使い、あっという間になくなります」。

 タマネギ2個100円などで販売。観客が次々に購入し、昼ごろには完売した。(黒川和久)