熊谷は先発起用された試合で結果を残した(C)産経新聞社 セ・リーグ首位の阪神は前半戦を53勝35敗(2分け)、貯金「18…

熊谷は先発起用された試合で結果を残した(C)産経新聞社
セ・リーグ首位の阪神は前半戦を53勝35敗(2分け)、貯金「18」と圧巻の強さを示した。
交流戦では一時大型連敗もあったものの、リーグ戦が再開すると破竹の11連勝を成し遂げた。
元々の強みであった投手力に加え、選手起用に関しても柔軟な姿勢でチームを前に進めていった。
昨年までは主に守備固め、代走としてチームを支えていた熊谷敬宥は7月5日のDeNA戦(横浜)に「7番・遊撃」として先発出場。4打数2安打3打点とこの試合の全打点を稼ぐ活躍で大きく注目を集めた。
ヒーローインタビューではスタメン起用に「びっくりしました」といいながらも、「いつも準備しているので、いつも通りにできたと思う」ときっぱり。
藤川政権下では熊谷始め、豊田寛、高寺望夢など昨年まではバックアップメンバーやなかなか1軍に上がってこられなかった選手にも光を当て、チームの底上げにつなげていることも特徴となっている。
また、前半戦最終21日の巨人戦(東京ドーム)では「7番・左翼」としてプロ4年目捕手の中川勇斗が先発。
5月6日の巨人戦でプロ初安打を放っていた中川は2回の第1打席で相手左腕、井上温大からプロ2本目となる安打を左前へ運んだ。
5月6日の試合では一塁へヘッドスライディング。ガッツあふれる姿勢でプロ初安打をもぎとり、敵将・阿部慎之助監督からも激賞された若き捕手は出場機会を求めて貪欲に複数ポジションに臨んでいる。これも後半戦に向けて、明るい材料となりそうだ。
藤川監督が常に言うのは今だけではない、先を見据えた持続可能なチーム作り。様々な用兵であっと言わせてきた青年監督が、勝負の後半戦にどんなタクトを振るっていくのか。引き続き、話題を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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