敗戦直後のピッチ上での指揮官の振る舞いにサポーターが心を震わせた。 7月20日に行われたJ1リーグ第24節で、首位の柏…
敗戦直後のピッチ上での指揮官の振る舞いにサポーターが心を震わせた。
7月20日に行われたJ1リーグ第24節で、首位の柏レイソルは敵地メルカリスタジアムで勝点3差の4位・鹿島アントラーズと対戦した。試合は鹿島が前半5分、39分に得点を奪って2点リードする展開も、柏が今季チームとして鍛え上げてきたパスワークで試合のペースを握りながら前半43分に小屋松知哉のゴールで反撃の狼煙を上げ、後半31分には途中出場直後の瀬川祐輔が“神トラップ”から同点ゴールを叩き込んだ。
しかし、後半39分に小屋松がPKを失敗すると、後半アディショナルタイムにDF古賀太陽が自陣でボールを奪われて決勝ゴールを被弾。ショッキングな形での痛恨の敗戦で首位陥落となり、試合後の選手たちはうなだれた状態でゴール裏サポーターのもとへと挨拶に向かった。
ここで声を荒げたのが、今季からチームを指揮するリカルド・ロドリゲス監督だった。情熱的な指導スタイルで知られるスペイン出身の51歳指揮官は、選手たちの肩、背中を叩いて励ましながらゴール裏まで歩みを進めると、選手たちの頑張りを称え、そして何度も腕を振り上げながら柏サポーターを鼓舞。誰よりも大声を張り上げた。
この指揮官の“熱い姿”を目の当たりにした柏サポーターたちはチームを励ますチャントで応える。そしてクラブも公式SNSで反応。「さあゆくぞ柏 俺達と共に 最後まで熱く 激しく戦え 下を向かず前を向いてこれからも戦っていきます」「黄色に染まったスタンド 選手たちを最後まで鼓舞する歌声ありがとうございました」とつづり、試合後のシーンを動画で公開した。
■「リカルド熱いね!監督はこうじゃないと」
このリカルド・ロドリゲス監督の試合後のシーンを収めた動画はSNS上でも大きな話題となり、次のようなコメントが寄せられた。
「リカルド熱いね!監督はこうじゃないと」
「このチームで優勝しよう リカルドのこれはマジで泣いた」
「折れた心が再燃したよ!おれはリカのこういうところが好き!次のホーム湘南絶対勝とう!」
「伝説のシーズンってこんな事もあるよ。あぁ、あの試合で一体感が深まったなって。最後に一番上になって笑おうぜ!」
「試合後のリカルド監督の振る舞いがすごい 本当に素敵な方です このチームで絶対にタイトルを取りたい‼︎」
暫定で3位転落となった柏だが、首位のヴィッセル神戸とは勝点差2。まだまだ“熱い”優勝争いが続く。結末はまだわからない。だが、この試合が、この敗戦が、残り14試合となった柏にとって、大きな意味を持つことは間違いなさそうだ。