(21日、第107回全国高校野球選手権岡山大会3回戦 創志学園7―2玉島商) この夏の初登板は二回にやってきた。1、2回…
(21日、第107回全国高校野球選手権岡山大会3回戦 創志学園7―2玉島商)
この夏の初登板は二回にやってきた。1、2回戦で連続完封した玉島商の先発・寺内智哉投手(3年)が立ち上がりから、春の中国大会準優勝の創志学園打線につかまった。「絶対に抑える」。宝蔵捷真(ほうぞうしょうま)投手(3年)は、エースからマウンドを引き継いだ。
5点差をつけられ、なお1死三塁のピンチ。犠飛で失点したものの、創志学園の主軸を打ち取った。「よっしゃー」。右手を突き上げた。
昨夏後の新チームの背番号「1」は寺内投手。持ち前の制球力で次々と打ち取る姿に触発された。「負けていられない」。ライバルと張り合うため、自分の持ち味と考える「強気のピッチング」を伸ばすことに専念した。
春の県大会で出番はなかったが、「6月に入ってピッチングが安定してきた」と行成貴由監督。強豪を相手に内角を突く投球を貫き、高校最後の試合で九回まで投げきった。
寺内投手は「信頼して託した。どんなチームでも立ち向かう気持ちに助けられた」と感謝。宝蔵投手は「一緒に苦しい思いもしてきたが、最後に投げられて楽しかった」と振り返った。(上山崎雅泰)