(21日、第107回全国高校野球選手権香川大会3回戦 坂出商3―2丸亀城西) 「ベンチにいる以上は誰よりも声を出す」 …

 (21日、第107回全国高校野球選手権香川大会3回戦 坂出商3―2丸亀城西)

 「ベンチにいる以上は誰よりも声を出す」

 そう決めて臨んだ最後の夏。丸亀城西の竹田虎鉄選手(3年)は、ベンチから前のめりになって声を張り上げ続けた。

 甲子園を目指して入った野球部。昨秋の県大会からベンチ入りしたが、控えの期間が長かった。

 試合に出られない自分が活躍できるところはどこか――。

 出した答えは、声で仲間を鼓舞し続けることだった。

 味方が打たれれば「切り替えろ」、バッターには「出塁!」。練習中からチームで一番声を出すように心がけてきた。ベンチからの声でチームの雰囲気が良くなったり、逆転につながったと感じることもあった。岡大雅主将(3年)も「とにかく声を出してくれて、チームを勢いづけてくれる」と話す。

 同点で迎えた九回裏。走者を背負い、一打サヨナラとなる緊迫した場面で2度も伝令役を任された。リラックスさせようと、仲間が待つマウンドに笑顔で向かい、「悔いが残らないように、最後は気持ちで出し切って」。そう伝えた。

 直後、サヨナラ適時打を浴び、試合に敗れた。それでも、うずくまる仲間たちに「よくやった」と声をかけ、ねぎらった。「みんなかっこよかった。3年間最高でした」(木野村隆宏)