アジア出身のチャン・ユンジャン(台湾)がダブルスのWTAランキングで初めて、1位を獲得した。ペアを組むのはマルチナ・ヒンギス(スイス)で、チャンはこれにより、女子ダブルスでトップに立った36人目の女性となった。今回のWTAランキングのダブル…

アジア出身のチャン・ユンジャン(台湾)がダブルスのWTAランキングで初めて、1位を獲得した。ペアを組むのはマルチナ・ヒンギス(スイス)で、チャンはこれにより、女子ダブルスでトップに立った36人目の女性となった。

今回のWTAランキングのダブルスで世界ランキング1位になることは常に私の目標だったので、達成できたのはとても大きな成果」とチャンは語った。

「マルチナと私は一緒に素晴らしいシーズンを過ごしました。そして、彼女とこの瞬間を分かち合えることは、名誉なことです」(チャン)

チャンは28歳の今年、戦績を63勝12敗とし、中でも決勝戦では、11勝1敗というきわめて高い勝率を示した。

具体的には、「台湾オープン」、「香港テニス・オープン」では、姉妹であるチャン・ハオチン(台湾)とのペアで優勝し、「BNPパリバ・オープン(インディアン・ウェルズ)」、「マドリード・オープン」、「BNLイタリア国際(ローマ)」などの9大会でヒンギスと共にタイトルを獲得し、計11大会でトロフィーを掲げる輝かしい結果を残してきた格好だ。

今年の成績は、数々のトロフィーに彩られた彼女のキャリアの中でも、特に称賛すべきものだという。それはチャンの28歳のキャリアにおいて未だ獲得したことのなかったグランドスラムのタイトルを、(ヒンギスと共に)獲得したことにも強調される。またチャンは5年連続で毎年少なくとも1つのダブルスタイトルを獲得していたことになる。

もちろん、チャンと共に、WTAランキングのダブルス1位になったヒンギスは1990年代の後半に彗星のごとく登場し、次々とグランドスラムを制覇して活躍した経緯もあり、長年にわたって好成績を残してきた。どこまで記録を積み重ねられるか見守っていく価値も十分にあるだろう。

WTAの最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・サイモン会長は、チャンの1位獲得について「WTAランキングの1位になることは素晴らしい栄誉であって、チャン選手は今シーズンで11のタイトルを獲得してからも、そのために努力してきました」「彼女のキャリアにおいても、この特別な瞬間を達成したチャンを、祝福したい」と語った。(テニスデイリー編集部)

※写真は「チャイナ・オープン」の優勝トロフィーを前に記念撮影するチャン・ユンジャンとマルチナ・ヒンギス

(Photo by Etienne Oliveau/Getty Images)