(21日、第107回全国高校野球選手権北北海道大会準決勝 白樺学園12―3士別翔雲 7回コールド) 士別翔雲は春にコール…
(21日、第107回全国高校野球選手権北北海道大会準決勝 白樺学園12―3士別翔雲 7回コールド)
士別翔雲は春にコールド負けした白樺学園に雪辱を果たせなかった。エースの大橋広翔投手(3年)は、「調子は悪くなかったが、ちょっと甘く入った球を仕留められた。悔しい」と唇をかんだ。
3年生のうち7人は小学生時代からの仲間。名寄支部から初の甲子園をめざして地元の士別翔雲に進学した。
2年前、エスコンでの準決勝。1年生だった大橋投手は救援したが本塁打を浴びるなど3失点。14球で降板した。
力不足を痛感した。昨秋の全道大会1回戦は駒大苫小牧に1点差で競り負け、スタミナ不足も痛感。冬場、走り込みやウェートトレーニングに力を入れた。食事量も増やした結果、体重が増え、球威も増した。
この夏は全5試合で先発し4完投。計583球を投げた。140キロ超の直球と変化球を武器に、4強進出の原動力となった。
試合後、大橋投手は「甲子園の夢がかなえられなくて悔しい結果だけど、成長させてくれた士別翔雲を選んでよかった」と、目に涙をためた。「どの進路を選ぶにしても、根本的に鍛え直さないといけない」。再び悔しいマウンドとなったエスコンで再起を誓った。(中沢滋人)