(21日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会決勝 佐賀北3―0北陵) 佐賀北のエース稲富理人(3年)が北陵打線を2安…

 (21日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会決勝 佐賀北3―0北陵)

 佐賀北のエース稲富理人(3年)が北陵打線を2安打完封。6年ぶりの甲子園への道を開いた。

 174センチ、60キロの細身から、最速142キロの切れのいい真っすぐと6種類の変化球を繰り出す。この日は7四死球と制球に苦しみ、走者は出すものの「ピンチを楽しめた」と適時打を許さなかった。今大会は全5試合に先発して4完投。うち完封が2試合。「自分がチームを引っ張っていけるように」と話す通り、大黒柱の存在感だ。

 今年の3年生が生まれた2007年度は、佐賀北が夏の甲子園で初優勝。県立高が快進撃を遂げ、「がばい旋風」を巻き起こした。「不思議な縁を感じる」と話す本村祥次監督は「がばい旋風パート2」と、甲子園での更なる成長に期待を込めた。=さがみどりの森(酒瀬川亮介)