(21日、第107回全国高校野球選手権埼玉大会5回戦 伊奈学園6―5埼玉平成) 1995年以来、30年ぶりに夏の8強の舞…
(21日、第107回全国高校野球選手権埼玉大会5回戦 伊奈学園6―5埼玉平成)
1995年以来、30年ぶりに夏の8強の舞台に進んだ伊奈学園。「焦らない」を合言葉に攻め抜き、県立高校の快挙にスタンドで見守った卒業生たちも歓喜した。
「終盤で勝ち上がるチーム」。国谷悠希主将(3年)はそう言うが、この日は序盤から打線が光った。
一回、4番・岩本航平選手(3年)が中越え適時打を放つと、その後も安打を積み上げ、三回までに5点を挙げた。
だが、六、七回、投球の乱れなどで5失点。一気に追いつかれ、試合の主導権を失いかねない場面で、二塁を守る国谷主将がエースに声をかける。「大丈夫だ信じろ。俺も点をとるから」
引っ込み思案だからと父に背を押され小学生で野球を始めたという国谷主将がスコアシートの記録に残らない「プレー」で支えた。
その様子に成長の跡を感じたのが、スタンドにいた卒業生で、前主将の桜井法顕さん(18)。「プレーはアグレッシブ。何度も声をかけて、気配りがよくできるようになった」
創部41年目。長く達成できなかった8強入りを果たした歴史的快挙にスタンドから大歓声が飛んだ。「もう何十年ぶりかわからないけどよかった!」
次戦は浦和実。初の甲子園出場をめざす冨沢雅浩監督は「地域の皆さんと一緒につかんだ勝利。今日と同じように戦いたい」と気を引き締めた。(小崎瑶太)