(20日、第107回全国高校野球選手権香川大会3回戦 観音寺一12―10高松北) 初回に先制を許した二回表、高松北の西…
(20日、第107回全国高校野球選手権香川大会3回戦 観音寺一12―10高松北)
初回に先制を許した二回表、高松北の西千煌(ちあき)選手(3年)は「リラックス」と念じて打席に入った。相手投手の甘く入った変化球をとらえ、チーム初安打を放った。味方の安打で三塁に進み、犠飛で同点となるホームを踏んだ。
新チーム発足以来、打撃が課題だった。
力みすぎたり、前のめりでタイミングがずれたり、思うようなバッティングができていなかった。スタメンから外れてしまうこともあった。
不調から脱したいと、先輩のほか、学外の野球教室でも助言を求めてまわった。今春、小学校時代に所属したソフトボールチームの監督の指導を受け、ようやく脱力できる打撃感覚を身につけることができた。
この日は途中で足がつって交代を余儀なくされたが、ベンチから「リラックス!」と声を上げ続けた。チームは九回表に逆転したものの、その裏に満塁本塁打を浴びてサヨナラ負けした。
試合後、西選手は「一瞬も気が抜けず、いい試合ができました」と話した。(木野村隆宏)