<全国高校野球選手権大会埼玉大会:昌平10-3上尾>◇21日◇5回戦◇UDトラックス上尾スタジアム 昌平打線が火を吹いた…

<全国高校野球選手権大会埼玉大会:昌平10-3上尾>◇21日◇5回戦◇UDトラックス上尾スタジアム

 昌平打線が火を吹いた。17安打10得点で上尾を下し「前の試合で花咲徳栄さんに勝ちましたが、球場を去るタイミングから『もう次だよ』と声かけをしていました。選手たちがよく準備してくれました」と、岩崎 優一監督は選手たちをねぎらった。

 4番を任されるプロ注目のスラッガー・櫻井 ユウヤ内野手(3年)は3安打3打点の大暴れ。7回1点差の場面で迎えた第4打席では、センターオーバーの適時打を放ち、塁上で雄叫びをあげた。「外野フライでも一点が入る場面だったので、。4番の仕事をしようと思って打席に入った」と変則投手にも動じず、持ち味の長打力も見せつけた。

 第1、2打席はチャンスで凡退に終わった中でも、3打席目以降で3安打と対応力を見せつけた。櫻井も「花咲徳栄の渡辺(祐輝)投手に合わせて練習してきたこともあり、バッティングにズレが生じて刺されているように感じた。1本目も詰まった当たりでのヒットだったので、体ではなくバットを出すことを意識した」と修正能力の高さを見せ、上尾投手陣を攻略。これには岩崎監督も「苦しい所をよく乗り越えてくれた。注目されている中でも、自分をコントロールしてプレーしている」と主将の活躍に太鼓判を押した。

 中盤追い上げられた中でも、7回に5点を奪って突き放した。中軸を担う櫻井も「秋、春は『自分が決める』という意識でしが、今は『やるべきことをすれば勝てる』と余裕を持って打席に入っています」」とチームの好調ぶりに感謝した。悲願の甲子園に向け、状態をあげている打線に指揮官は「序盤は諏江(武尊)と櫻井が苦しい所で打ち、下位打線も斎藤(塁)が4安打と各自が自分の仕事をしてくれました。選手を称えたいです」と話していた。