<2025年全国高等学校野球選手権滋賀大会:八幡商9-2彦根総合(8回コールド)>◇20日◇3回戦◇マイネットスタジアム…
<2025年全国高等学校野球選手権滋賀大会:八幡商9-2彦根総合(8回コールド)>◇20日◇3回戦◇マイネットスタジアム皇子山
宮崎 裕也監督がベンチ入りせず、北野 力コーチが監督登録という異例の体制で今夏を戦っている彦根総合。伝統校の八幡商相手に7回までリードを奪っていたが、8回表に8失点を喫してまさかのコールド負けとなった。
先発を任されたのは最速145キロの吉田 康清投手(3年)。「自分の持ち味が出せたので良かったと思います。真っすぐが良かったです」と力のあるストレートを武器に7回まで1失点と試合を作る。
4番に座る吉田は打つ方でも躍動。1対1の同点で迎えた3回裏には二死三塁から右中間に勝ち越しの適時二塁打を放ち、チームに勝ち越し点をもたらした。
しかし、球数が100球を超えた8回表に悪夢が待っていた。2本の安打と四球で無死満塁のピンチを招くと、代打・辻出 愛輝(2年)に押し出し四球を与えて同点。ここで吉田は遊撃に回り、エースナンバーを背負う左腕の富田 浩樹投手(3年)がマウンドに上がった。
しかし、八幡商に傾いた流れを止めることができない。富田はいきなり押し出し四球で勝ち越しを許すと、一死から9番・竹中 悠善捕手(2年)に中越え2点適時二塁打を浴びるなど八幡商の猛攻を浴び、この回だけで8失点。一気にコールド負けが現実味を帯びる展開となった。
何とか望みを繋げたい彦根総合だったが、無死一塁から主将の3番・佐山 清麻内野手(3年)が併殺に倒れて二死。最後は吉田が空振り三振に倒れてゲームセットとなった。
「打線が繋がらなかったり、バントが決まらなかった。僕たちがもっと打っていればピッチャーも楽に投げられたと思います」と敗因を涙ながらに語った佐山。途中までは試合の主導権を握っていたように見えたが、バントのミスなどでもう一押しができず、終盤に相手の猛攻に遭った。
宮崎監督に代わって、初めて大会で采配を振るった北野コーチ。「3年生は本当に頑張ってくれたと思います。彼たちの背中を見て、僕自身も学ぶことがいっぱいありました。指導者として自分がどういう風に選手と関わっていかないといけないのかという部分も感じた大会になりました」と多くのことを感じた大会となったようだ。
高校野球の常識を覆す取り組みで夏を戦った彦根総合。佐山は宮崎監督からの教えで印象に残っていることを次のように語ってくれた。
「監督には野球の技術もそうですけど、人として成長させてもらいました。監督からは目配り、気配り、心配りを学びました。集中しすぎると一つのことしか集中できなくなりますが、そういった教えがあったので、視野を広く、目配り、気配り、心配りができるようになって良かったです」
貴重な経験をした彼らの今後が楽しみだ。