第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)第8日は20日、宇都宮清原球場とエイジェックスタ…
第107回全国高校野球選手権栃木大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)第8日は20日、宇都宮清原球場とエイジェックスタジアムで3回戦4試合があり、ベスト8が出そろった。昨秋と今春の県大会を制したシードの佐野日大は、栃木工に競り負けた。前年優勝の石橋はシードの宇都宮工に敗れ、大会2連覇を逃した。このほか、青藍泰斗と宇都宮が勝ち上がった。準々決勝4試合は23日に両球場で予定されている。
20日の試合結果は次のとおり。
▽3回戦 栃木工5―4佐野日大、宇都宮2―1鹿沼商工、青藍泰斗7―3宇都宮商、宇都宮工2―1石橋
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昨秋と今春の県大会覇者・佐野日大は試合終盤に崩れた。六回まで先発・鈴木有(2年)が無失点の好投。だが、七回から救援陣が登板すると、守備の乱れもあって失点を重ねた。2番手で登板したエース洲永俊輔(3年)は「自分たちのプレーができないのが夏の怖さ」。麦倉洋一監督は「守備も攻撃も普段どおりのことをさせてあげられなかった自分の責任」と話した。(由利英明)
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宇都宮が25年ぶりに8強進出を決めた。左腕の見目脩介(3年)を中心とした守りの野球で鹿沼商工に逆転勝ちした。
見目は緩急を使った投球で1失点で完投。野手陣は二回に2失策したが、その後は立て直して見目をもり立てた。見目は「味方の守備範囲が(以前より)広がり、この試合でも助けられた」と感謝した。
篠崎淳監督は「春までは練習試合で大敗が続くチームだった」と明かし、「見目が急成長し、守りも頑張ってついてきた」と手応えを口にした。
次戦では73年ぶりの4強進出をかけてシードの宇都宮工と対戦する。篠崎監督は「人間力では負けないと思うので、そこで頑張れるかどうか」と話した。
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(20日、第107回全国高校野球選手権栃木大会3回戦 青藍泰斗7―3宇都宮商)
宇都宮商でエースナンバーを背負う藤本琉衣(3年)が、三回途中から救援登板。シードの青藍泰斗を相手に力投し、攻撃でも自ら適時打を放って気を吐いた。
1回戦の真岡工戦は、3番手として七回途中から登板し、打者8人に対して7奪三振。2回戦の烏山戦も3番手で七回途中から5三振を奪った。
チームはこの試合でも同じ投手リレーを想定していたが、先発投手が序盤で3失点。劣勢の流れを変えようと、急きょ藤本が2番手で登板した。
緊急登板でもボールには力があった。球速140キロを超える速球、キレのよいスライダーで、振りの鋭い青藍泰斗打線に立ち向かった。守りの失策などもあって追加点を許したが、球威は最後まで落ちなかった。
藤本は「課題だった変化球のコントロールを最後まで克服できずに終わってしまったのが悔しい」と反省。だが、山口晃弘監督は「最後までよく粘り強く投げてくれた」と労をねぎらった。
主将の末永大稀(3年)は「青藍泰斗打線の振りは本当にすごく、打球の質が違った。それにひるまずに立ち向かった藤本に感謝したい」。
1、2年生でつくる新チームについては「自分たちより打撃が良い。(来年の)夏までに磨き上げて完璧なチームをつくってほしい」と期待をかけた。1923年に初出場して以来となる夏の大舞台への夢は、後輩たちに引き継がれた。(津布楽洋一)