<2025年全国高等学校野球選手権和歌山大会:市和歌山5-2桐蔭>◇20日◇3回戦◇紀三井寺公園野球場 戦前の和歌山中時…
<2025年全国高等学校野球選手権和歌山大会:市和歌山5-2桐蔭>◇20日◇3回戦◇紀三井寺公園野球場
戦前の和歌山中時代に春1回、夏2回の全国制覇を成し遂げている古豪・桐蔭。県内屈指の進学校でもある同校には最速146キロの速球を投げる右腕が2人もいる。それが主将でエースナンバーを背負う中尾 綾佑投手(3年)と背番号8の内田 悠斗投手(2年)だ。
この日は内田が先発。143キロをマークするなどセンバツ出場校の市和歌山を相手に堂々と立ち向かう。
しかし、1点リードの3回表に2本の安打と味方の失策で一死満塁のピンチを招くと、5番・森本 健太郎内野手(2年)に中犠飛を打たれて同点とされると、続く6番・井上 漸晟内野手(2年)に左前適時打を浴びて勝ち越しを許してしまう。
さらに4回表には「ちょっと慎重に行き過ぎたところがありました」と連続四球などでまたしても一死満塁のピンチとなる。何とか踏ん張りたかったが、内野ゴロと適時打で2点を追加され、苦しい展開となった。
すると、5回からは中尾が登板。この日も球場のスピードガンで143キロをマークしたが、投球の大半が変化球だった。
実は春から腰を痛めており、ストレートを全力で投げることが難しかったという。その中でも「変化球の中でも球速を変えて、バッターが打ちにくいようにと考えていました」と頭脳的な投球を見せ、5回を自責点0に抑えた。
チームは敗れたものの、「高校生活の中で一番楽しくマウンドにいることができました」と笑顔で語った中尾。悔いなく高校野球をやり切ることができたようだ。
今後について、具体的なことは決まっていないが、大学でも野球を続ける意向を示している。「野手が守っていて楽な選手になれるようにもっと成長したい」と目指す選手像について語ってくれた。
新チームで柱となることが予想される内田は「もうちょっと良いピッチングがしたかったというのが正直なところです」と肩を落としていた。
「どんな場面でもチーム勝たせて、試合を作れるピッチャーになりたいです」と今後の抱負を語った内田。今後の成長が楽しみだ。