◇メジャー最終戦◇全英オープン 最終日(20日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー7…

キャリアグランドスラムに王手をかけたスコッティ・シェフラー

◇メジャー最終戦◇全英オープン 最終日(20日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー71)

米国人のスコッティ・シェフラーは後続を4打リードして迎えた最終日、1組前で地元の大声援を受けるロリー・マキロイ(北アイルランド)を見ながら、「68」とスコアを伸ばして圧勝を飾った。

4打差をつけて迎えた18番ホールは「応援されるか、少し不安だった」と笑う。「観客は別の選手の優勝を望んでいた気がする。今週は僕が“スポイラー”(邪魔者)的な存在になれたのが、ちょっと楽しかった」。そう思いながら、充実の4日間を過ごした。

「スポイラー」として英国で

最終日は序盤5ホールで3バーディのロケットスタート。8番で4オン3パットのダブルボギーを叩いたが、直後の9番で1m強につけてバーディを奪った。後半12番(パー5)で通算17アンダーまで伸ばすと、残りホールはパーで切り抜けた。「マスターズ」(2022、24年)、「全米プロ」(25年)に続く3つ目のメジャータイトルを獲得し、キャリアグランドスラムには「全米オープン」を残すだけとなった。

家族が一番大事

世界ランキング1位の全英覇者はタイガー・ウッズ(00、05、06年)以来史上2人目。30歳未満で「マスターズ」、「全米プロ」、「全英オープン」を制覇したのはウッズ、ジャック・ニクラスゲーリー・プレーヤー以来4人目と、29歳の勢いは止まらない。なにかとウッズと比較されるが、「タイガーは15回メジャーに勝っているが、自分はまだ4つ目。4分の1だよ」と謙虚に話す。

PGAツアー(米ツアー)で2022年の初優勝から、メジャー3勝を含む17勝をあっと言う間に積み上げた。「ボクにとって最も大切なのは信仰と家族、ゴルフは3番目。そういうこと(記録)にはあまりこだわらない。優勝数よりも、自分の成長を大事にしている。シーズンが終わったら、振り返って改善点を見つけるだけ」。それが“絶対王者”と呼ぶにふさわしい男のポリシーだ。

絶対王者がシーズン終盤戦へ

「ゴルフは多くのことを教えてくれた。多くの友人にも出会えたし、自分に厳しくなることも学べる。息子のベネットにも、いつかゴルフを楽しんでほしい」。妻と息子と優勝カップを掲げる姿に、英国ファンから惜しみない拍手が送られた。(北アイルランド・ポートラッシュ/谷口愛純)