(20日、第107回全国高校野球選手権愛知大会4回戦 名経大市邨7―4岡崎北) 初回に4失点した先発投手を二回から救援…
(20日、第107回全国高校野球選手権愛知大会4回戦 名経大市邨7―4岡崎北)
初回に4失点した先発投手を二回から救援した岡崎北の左腕・加藤大智投手(3年)の投球に、球場がどよめいた。160センチ、55キロと小柄な背番号10の特徴は、山なりのスローカーブだ。
最速110キロに満たない直球を「少しでも速く見せたい」と、昨春から元プロ野球選手・星野伸之さんらの映像を参考に投げ始めたという。最遅で55キロというこの球で見逃しのストライクを取り、その後の直球で打者を打ち取った。
カーブにも負けない長所は「打たれても揺るがない心」(滝波和佳捕手)。代わった二回に2失点したが表情を崩さず、7回3失点にまとめた。
48年ぶりの16強をめざしたが3点差で敗れ、「僕が0点に抑えていれば…」。黒縁めがねの奥の瞳に涙をためて悔やむ加藤投手を、チームメートは「大智のおかげでいい試合になったんだよ」とねぎらった。(松本敏博)